思春期の赤ニキビ

ニキビ改善のサプリメントについて

娘の(17歳)ニキビ対策に飲ませたいと思い、エスターCについて調べていたところ、ここに辿りつきました。いろいろ読ませていただくうちに、ビオチンという初めて聞くサプリメントを知り、エスターCとビオチンのどちらが良いか迷ってしまいました。炎症タイプの赤いにきびが多く出ているため、ビオチンが有効的でしょうか?もちろん一概には言えないと思いますが、どうぞアドバイスをお願いします。

にきび改善に関する回答です

17歳といいますと、ホルモンバランスの変化が著しく、ちょうどニキビなどスキンケアでトラブルが出来やすいお年頃ですよね。この年代では、通常はお肌の調子を整えるのに良いとされている、ベータカロチンビタミンAリコピンルテインアスタキサンチンなども同類です)やビタミンEを摂ると、新陳代謝が高まると同時にホルモン分泌も促進されるため、却って悪化するケースが多いようです。
ニキビの中でも、赤ニキビと呼ばれる炎症状のニキビは、その部分の皮下組織の毛細血管にフィブリンという糸状のたんぱく質が詰まっている状態です。この詰まりやすい毛細血管を太くして血流を良くし、フィブリンを流し去ったり、皮膚の再生に必要な栄養素を届けやすくすることと、炎症を起こしやすい体質を改善するのに良く使われるのが、ビオチン、EPA、ビタミンC(エスターC)の組合せですビオチンビタミンH)は皮下組織の毛細血管を太くして血流を高め、皮膚の新陳代謝と炎症で壊れた組織の再生を促す効果が期待されています。EPAは血液をサラサラにして、フィブリンを流し去ったり炎症部分に栄養を届けやすくる効果が期待されている他、角質層が安易に剥れないようにする糊の役目も果たします。
また、ビオチンビタミンH)は炎症を抑えるホルモンの生成過程に関わり、それを促進させる効果が期待されています。EPAは炎症を起こすホルモンの生成過程を阻害する働きが確認されています。つまり、隣り合っていて良くは似ているけれど違った部分で、炎症抑制を期待できるということです。そして、これらの消炎効果を根本から支えてくれるのが、ビタミンCです。
栄養補給による体質や症状の改善は、ひとつの栄養素で片付くことは少なく、組み合わせれば組み合わせるほど、より効率的に効果が期待できることが多いのですが、最初からたくさんの錠剤を毎日ザラザラと摂るのは抵抗もおありでしょうし、それが原因で続け難くなってしまうケースもたくさん見てきていますので、まずはビオチンビタミンH)から、もしくはビオチンとビタミンCからお始め頂いて、徐々にほかのものをプラスしていかれると良いと思います。
また、スキンケアは、肌のターンオーバー(入れ替わり)が関係するため、改善にはどうしても時間がかかります。あせらずに取り組んでいただければと思います。