しわの改善とコラーゲン

50才を過ぎしわなどに悩んでいます。

コラーゲンを摂取した方が良いのではと思いますが、ネットで探していても一長一短があり選びきれません。花粉症で、そちらのサプリメント(MSM 、マルチビタミン、ブロメライン)を使っているので、スキンケア商品の所を読みました。ヒアルロン酸を摂っていれば、とくにコラーゲンを意識して摂取しなくても良いでしょうか?食事で摂れるのかもしれませんが、私は肉も魚もあまり好きではなく、すぐおなかが一杯になってしまうので、穀物もあまり食べられません。野菜や果物、乳製品がメインの食生活です。

加齢しわのスキンケアについての回答です

スキンケアで有名なコラーゲンはお肌や血管などの身体組織を作る材料で、ヒアルロン酸は角質層に分泌されて水分をゼリー状に保持し、角質層がポロポロと剥れないようにする糊の役割を担っています。乾燥肌の方は、ぜひお摂りいただくと良いと思います。また、日本におけるヒアルロン酸低分子ヒアルロン酸が良いとされていますが、アメリカでは高分子ヒアルロン酸が良いとされています、これはどういうことかというと吸収と効果という違った角度からみて低分子、高分子といっているのです。例えば日本における低分子ヒアルロン酸が良いとしている理由ですが、高分子過ぎると小腸から吸収されなくなってしまうという方向から低分子が良いといっています。アメリカにおける高分子ヒアルロン酸が良いとしている理由ですが、低分子過ぎると水分をゼリー状にする能力が1/100以下になってしまうという方向から高分子が良いといっています。アメリカの高分子ヒアルロン酸と日本の低分子ヒアルロン酸の分子量はほぼ同じようです。見る角度が違っているだけなのです。
コラーゲンはたんぱく質なので、コラーゲンそのものを食べても胃酸でアミノ酸と無機硫黄に分解されます。この硫黄は微々たる量で、しかも非常に吸収しにくいタイプです。つまり、コラーゲンを食べても、そのまま体内でコラーゲンとして使われるとは限らないということです。
既にMSM(有機硫黄)をお摂りになっていますよね。有機硫黄は、たんぱく質に入り込んでコラーゲンに弾力を与えます。更に、充分な有機硫黄が体内にあると、コラーゲンの生成自体が活発になります。ですので、食べるコラーゲンを追加するは必要ないと思います。どちらかというと、アミノ酸スコア100の食品(ヨーグルトなど)で、良質のたんぱく質をしっかり補給されることをおすすめします。
お肉やお魚があまりお好きでないという事ですが、このような方は不飽和脂肪酸必須脂肪酸が不足しがちで、原料不足からホルモン分泌が鈍り、お肌の老化が進みやすいと言われています。マルチビタミンでビタミン・ミネラルの補給はされているご様子ですので、余裕がおありでしたらスキンケアのためにヒアルロン酸と共に、EPADHAオメガ3)の追加をおすすめします。ただ、自分で油分などを分泌するまでには時間がかかります、その間はスクワランオイルを塗って、外から油分を補ってあげてください。スクワランオイルはもともと皮膚で分泌されている成分のため、安全性にも優れていますし、角質層への浸透もいいため、即効性があります。また皮膚の深くまで浸透してくれるので、頻繁に塗る必要が無いため、皮膚のケアも楽になると思います。ただ、体内から改善するには時間がかかります、その間はスクワランオイルを塗って、外からも油分を補ってあげてください。スクワランオイルはもともと皮膚で分泌されている成分のため、安全性にも優れていますし、角質層への浸透もいいため、即効性があります。また皮膚の深くまで浸透してくれるので、頻繁に塗る必要が無いため、皮膚のケアも楽になると思います。また、乾燥肌の化粧品に関してはこちらのリンクに詳しく載っておりますので、よろしければごらんください。
EPAはオメガ3系の多価不飽和脂肪酸で、IPAとも呼ばれています。生理作用は、血液をサラサラにして血管を拡張する働きにより、動脈硬化心筋梗塞脳卒中、高血圧、皮膚炎の予防・改善効果が期待されています。スキンケア以外でも、色々なところで役に立ってくれる優れものです。ただ、サプリメントの摂取では効果を実感できるのに、どうしても時間がかかってしまいます、そのため即効性を期待するする場合は、体の外からスクワランオイルを塗っていただくといいと思います。
DHAもオメガ3系の多価不飽和脂肪酸で、体内でアルファリノレン酸α−リノレン酸)からEPAを経て合成されます。生理作用は、コレステロール中性脂肪を減らし、脳卒中認知症、虚血性心臓疾患、高血圧、動脈硬化、大腸炎高脂血症の予防と改善効果が期待されています。また、DHAは健脳食とも呼ばれ、脳や神経組織に多く存在し、それらの発育や機能維持に重要な役割を果たしていることが知られています。老化に伴う記憶力の低下や視力の低下、認知症などにも効果が期待されています。その他、EPADHAオメガ3)は、以下のような働きも知られています。 

  • 腸内でガンマリノレン酸が炎症系プロスタグランジンの元となるアラキドン酸に変換される過程を阻害します。
  • ヒアルロン酸と共に角質層に分泌され、お肌の油分となり、シャワーの水滴を玉にして弾くような瑞々しさの元になります。
  • 膝や肘などの関節部分にも分泌され、関節の潤滑油として働きます。(ヒアルロン酸も同様に分泌されます)
  • 加齢とともに減退するホルモンの分泌を整え、活性化します。