特定の食物を食べるとアトピーが悪化する

食物アレルギーについて教えて下さい

私は、玉子・牛乳やカレーライス等の刺激物を食べるとアトピー性皮膚炎の症状が悪くなり、炎症や痒みが出ますので、食べられません。こういった食物アレルギーの体質改善も、ケルセチンで出来るのでしょうか?

食物アレルギーについての回答です。

アナフィラキシーショックのような劇症を伴う方は別ですが、アメリカではアレルギーかゆみや炎症の体質改善に、除去食療法より「その食べ物を受け入れられない体質を何とかしよう」という考え方でアトピー性皮膚炎改善を行なうようになってきています。そのため、特定の食物で症状が悪化する原因と対処法についても、かなり研究が進んでいます。
特定の食物により炎症の激化が見られる方は、腸内環境の改善と、ブロメラインなどの消化酵素の摂取がアトピー性皮膚炎の症状の改善に有効であるケースが多いようです。 ブロメラインは、パイナップルの茎などから取れるたんぱく質消化酵素です。アレルギー体質と炎症体質を持っていて、しかも体質的にブロメラインの分泌量が少ない方は、食物内のたんぱく質を充分消化しきれないまま腸に送り込んでしまいます。すると、腸内の免疫機構が未消化たんぱく質をウィルス等と勘違いして、全身の免疫機構に厳戒態勢をとらせてしまい、本来無害なはずのアレルゲンを敵と見なしまくって、炎症の悪化を招くのです。
このような方は、アメリカではブロメラインを経口補給してキチンとたんぱく質を消化し、腸に未消化たんぱく質が届かないようにして、腸内の免疫機構の誤認を防いでいます。ビオチンビタミンH)不足とたんぱく質消化酵素の分泌不足体質を重複して持っているアトピー性皮膚炎の方は大勢いらっしゃいますので、お試しになってみても良いかと思います。