喘息とサプリメント

喘息に良いサプリメントを教えてください

喘息をもっていて、今、ステロイドを使用しています。「アレルギーにビオチンビタミンH)という記述がありますが、ビオチンは喘息にも効果あるのでしょうか?また、喘息に効くサプリメントはありますか?

喘息とサプリメントに関する回答です

喘息への栄養学としての見地からのアプローチは、難しいですね。喘息の多くはアレルギーの一種ではあるのですが、ごく初期段階でのアレルギー反応が激しい為、炎症を抑制する方向でのアプローチが、アトピー性皮膚炎掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)ほどには、うまく行かない場合が多いのです。
最近アメリカの治療現場では、ごく初期の段階で起こる、激しいアレルギー反応を抑制するのに善玉菌乳酸菌腸内細菌)と食物繊維による腸内環境の改善の有効性が認められ、積極的に行なわれています。腸内環境の改善によって、免疫機構の反応が緩やかになり、免疫抗体の分泌量が減り、アレルギー反応の初期段階で生成されるヒスタミンの量が抑制されるため、喘息の発作が出にくくなったり、出たとしても、多少軽微になる可能性があります。腸内環境の改善には、1〜2年という、そこそこ長期に亘るアプローチが必要となりますし、対症療法のお薬ではありませんので、その場で発作を緩和する働きは望めませんが、日頃の食生活の一環として、取り入れて頂く事をおすすめします。腸内環境の改善については、各リンク先で詳しく述べておりますので、お手すきの時にでもご一読頂ければと思います。また、腸内改善により張の中に善玉菌が増えることで、ビオチンビタミンH)の生産量が上がり、炎症抑制の効果も期待できると思います。
また、根本的なアレルギー体質改善としてよく使われているのは、ケルセチンです。ケルセチンが使われ始めた頃は、花粉症などのアレルギー性鼻炎の改善が主な用途だったのですが、その後の研究により、花粉症に限らずアトピー性皮膚炎や掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)などを含めた、ヒスタミンの過剰生成体質という、根本的なアレルギー体質の改善を目的に、使われるようになりました。大体1〜2年ほどの大量継続摂取で改善が完了し、摂取を卒業するタイプのサプリメントです。ケルセチンはその優れた改善効果から、ドイツではアレルギー改善薬として医薬品認定を受けている、優秀なサプリメントです。(アメリカと日本では、食品カテゴリに分類されます)根本的なアレルギー体質改善が望めるものの、炎症抑制などの体感的効果が薄いため、アトピー性皮膚炎の方などの場合、炎症抑制や腸内環境の改善、皮膚改善等が終わって、外見上「完治」と思われる位に体調が落ち着いてから、最後の仕上げとして1〜2年程度の継続摂取を行なう方法が一般的となっていますが、喘息の方は、比較的早い段階で発作の緩和や軽減、発作の頻度の低下などが見られるようですので、プラスして頂くのも良いかと思います。
パントテン酸PABA(飲むUVカットとしてもおすすめです)・ビタミンCの組み合わせは、副腎皮質を強化して、コルチゾールステロイドホルモン)の分泌量を上げる効果が期待されています。アメリカでは、喘息の発作軽減に大きな実績があり、弊社のお客様からも、たくさんの反響を頂戴しています。ステロイド剤のデメリットである、副腎皮質の疲弊とコルチゾールの分泌量低下や、角質層におけるヒアルロン酸の破壊と低分子化を防ぐ働きがあり、アメリカでは、ステロイド剤を処方する際、必ずといっていいほどパントテン酸とPABA(飲むUVカットとしてもおすすめです)とビタミンCを併用するようお医者様が指導していますので、ステロイド剤を服用されているということでしたら、組み合わせて頂くと良いと思います。
皮膚も薄いとお感じでしたら、ヒアルロン酸EPADHAオメガ3)などを摂られるのも良いと思います。
同じくアメリカで喘息の改善に良く使われているものに、イチョウ葉エキス(テルペンラクトン)が挙げられます。アメリカでは、その高い改善効果から研究が進められ、最近では喘息以外のアレルギー体質改善にも有効性が認められつつあり、脚光を浴びています。