腸内善玉菌の経口補給の有用性

善玉菌を腸内に定住させるには?

善玉菌を摂取しても胃酸などによって死んでしまうし、腸にたどりついてもそのまま通過しちゃうと聞いたんですが、本当なんですか?そうならどうやって善玉菌を増やせばいいんですか?

腸内環境の改善に関する回答です

弊社取扱いの腸まで届く善玉菌12は、腸溶性カプセルを使用しているため、胃酸に触れさせずに善玉菌を腸まで届けられますが、仰るとおり、善玉菌は摂ったものがそのまま全て腸内に定着するわけではなく、殆どが通り抜けて行ってしまいます。 しかし、腸内に定住することなく、生きたまま駆け抜けて行ってしまう善玉菌も、駆け抜ける間に乳酸やビオチンビタミンH)、その他の有益な物質を振りまいて行きます。また、胃酸で死んでしまった善玉菌の死骸は、腸内の善玉菌にとって良質の餌となりますので、全くムダにはならないのです。
腸内フローラ(腸内細菌叢)と呼ばれる腸内細菌の巣は、非常に粘性が強く、腸管細胞の死骸や宿便などを取り込んで、腸管の襞に入り込んでいます。アメリカでは、カプセル型カメラの開発により、今までプロセスが解らないまま結果をみて良し悪しを決めていた腸内改善の具体的なプロセスが、猛スピードで解明されてきています。現状では、腸内環境の改善で最も効果的且つ効率的な方法は、

の組み合わせであるとされています。 
腸内在住菌の中には、いわゆる悪玉菌・善玉菌と呼ばれる特定の菌は、実はどちらも然程たくさんいなくて、大部分を占めているのは、日和見菌と呼ばれる「どっちつかずチャン」です。この日和見菌は、名前の通り周囲の状況に流され、好き勝手に暮らしているのですが、多くの場合、悪玉菌のすぐ側でフローラを形成し、一緒に悪さをしています。
善玉菌をサプリメントで大量に補給しますと、腸内に住み着いている悪玉菌たちは、自分たちの居場所を守るため、新参者の善玉菌を駆逐しようと、必死でインドールアンモニアなどの有害物質を分泌して攻撃を行います。それに対して善玉菌たちも、自分たちの居場所を作るために、大量の乳酸やその他の(人間には有益な)攻撃物質を振りまいて応戦します。こうして屈強な悪玉菌フローラは、毎日少しずつ削られていきます。
一年くらい頑張って続けていると、ある条件(未解明)が揃って、ある時期を境に日和見菌たちが善玉菌側に「寝返る」という現象が起こります。それまで悪玉菌と一緒にインドールアンモニアを出していたくせに、突然乳酸を出して悪玉菌を攻撃するようになるのです。もともと日和見菌は悪玉菌の隣にへばりついているわけですから、大量の乳酸を浴びた悪玉菌は、ひとたまりもないでしょう。現在アメリカには、この日和見菌が”寝返る”環境を、人工的に作り出そうという研究をしている栄養学者もいるそうです。
腸内環境の改善には、1〜2年ほどお時間がかかりますが、多種多様なタイプの善玉菌を大量に補給し続けることで、効率がUPすることが解明されています。なかなか効果を体感しづらく時間もかかりますが、やればやっただけ進んでいく改善でもありますので、気長にお取り組みいただければと思います。