肌のたるみの改善とサプリメント

スキンケアサプリメントで肌のたるみを改善したい

40代前半の女性です。最近、年齢のせいか肌のハリが失われつつあり、特に目の下と顔のたるみが気になってきました。肌にハリとツヤを持たせ、たるみを改善するのに良いサプリメントがありましたら、ぜひご紹介ください。宜しくお願いします。

お肌のたるみの改善に関する回答です

お肌の問題は追及し始めると物凄く深くて、生活習慣の見直しやサプリメントの摂取、外部からのスキンケアなどを積極的に行ない、お肌に変化が見られる頃には、全身の健康状態がピッカピカになっているとまで言われています。言い方を変えると、健康状態の向上を目指す栄養バランスは、必然的にお肌の調子も整えてくれるということですね。まず、お肌のハリとたるみの改善には、良質の原料が必要となります。しかし、いくら良質の原料を供給しても、それを良いお肌に組み立てる過程がきちんと働かないと、なかなかキレイなお肌は手に入りません。
コラーゲンを充分生成するためのMSMと、そのコラーゲンを束ねて弾力を持たせるシリカ、MSMと同じく硫黄を供給しつつ、出来てしまった黒色メラニンを白色メラニンに変えて目立たなくする、美白栄養素Lシステインなどが、「キレイなお肌の原料」となります。日本では、直接コラーゲンを食べる(飲む)方法が広く行なわれていますが、コラーゲンはたんぱく質の一種ですので、胃酸で分解されてアミノ酸になり、再びコラーゲンとして合成される保障はありません。アメリカでは、スキンケアから血管や臓器の強化まで視野に入れた、体内でのコラーゲン生成促進という目的で、吸収効率の良い有機硫黄(MSM)を摂るのが一般的です。MSMは将来的な骨粗しょう症(骨粗鬆症)や脳内血管の破裂などを予防する意味で、25歳を過ぎたら積極的に摂った方が良いとされています。
皮膚の基底細胞の細胞分裂(生まれ変わり)の周期は、28日が理想とされています。この部分に関わる栄養素は、新陳代謝を支える栄養素群です。主要な栄養素は、亜鉛ビタミンB群ビタミンA群ビタミンCです。また、コエンザイムQ10CoQ10)やアントシアニンが、この部分を影に日向にと支えてくれます。新陳代謝が鈍って基底細胞の細胞分裂が遅くなれば、それだけターンオーバーも遅くなり、お肌の老化に繋がります。あれもこれもとたくさん摂るのは大変なので、マルチビタミンで代用されてみてはいかがでしょうか。一方、基底細胞が生まれてから、押し上げられて角質細胞になり、角質層を形成して、垢として剥がれるまでの周期(ターンオーバー)は、45日が理想とされています。この部分に関わる主な栄養素は、角質層間に分泌されて、細胞間や層と層を繋ぎ止める糊の役割を果たす栄養素群です。主要な栄養素は、ヒアルロン酸EPADHAオメガ3)です。加齢や栄養バランスの崩れなどからヒアルロン酸やEPAの分泌量が減り、角質層を繋ぎとめられなくなってくると、ターンオーバーが早まり、皮膚が薄くなる・荒れる・象皮化といったトラブルを引き起こします。一時期、ヒアルロン酸の大量摂取でぷるぷるお肌を作る方法がアメリカでも流行ったのですが、最近はヒアルロン酸は最小限にして、EPAをたくさん摂る方法が好まれています。EPAはヒアルロン酸に比べて安価な上、ある程度のヒアルロン酸不足をカバーする力もあり、更にスキンケア以外の健康効果が多いので、お徳感があるんですね。(二十代前半くらいまで、シャワーの水滴が肌の上で玉状に弾かれていたのは、角質層にたっぷり分泌されたEPAのお陰なんですよ。)また、日本におけるヒアルロン酸低分子ヒアルロン酸が良いとされていますが、アメリカでは高分子ヒアルロン酸が良いとされています、これはどういうことかというと吸収と効果という違った角度からみて低分子、高分子といっているのです。例えば日本における低分子ヒアルロン酸が良いとしている理由ですが、高分子過ぎると小腸から吸収されなくなってしまうという方向から低分子が良いといっています。アメリカにおける高分子ヒアルロン酸が良いとしている理由ですが、低分子過ぎると水分をゼリー状にする能力が1/100以下になってしまうという方向から高分子が良いといっています。アメリカの高分子ヒアルロン酸と日本の低分子ヒアルロン酸の分子量はほぼ同じようです。見る角度が違っているだけなのです。
アメリカの、特に40代以降の年代の方は、上記でご紹介した他に、GHR(グロースホルモンリリーサー)と呼ばれる成長ホルモン分泌促進系のアミノ酸をプラスする事が多いようです。弊社取扱い製品では、アミノ酸ダイエットがこれに当たります。空腹時にアルギニン・オルニチン・リジンという3つのアミノ酸の体内濃度を高めることで、成長ホルモンの生成が促進され、お肌の新陳代謝がアップします。
今回ご紹介したサプリメントは、スキンケア以外にも、骨粗しょう症の予防や血管・内臓組織の強化、デトックスなど、幅広い老化防止に役立つものばかりで、しかも、組み合わせれば組み合わせるほど効果が高まり、全身の健康維持にも役立ちます。ご自身で必要とお感じになったものを、順次組み合わせてお摂りになることをおすすめします。