ビオチンと掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)

膿胞は減ったけれど痒みが治まりません

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)で今年の四月半ばから初めてビオチンを始め ちょうど三ヵ月後にEPAとDHAも飲み合わせて早一ヶ月半が経ちます。一番感じることは、血流が良くなり皮膚が赤みを帯びた後、少しずつ丈夫になってきているように思います。しかし、膿胞の出方が減ってきたなどの変化はあるのですが、今ひとつスッキリしません。まだ時間が要るものなのでしょうか?EPAを取ることによって、やはり潤いがでてきたのかそのぶん皮膚が強くなってきたみたいです。でも かゆい!!のです。このままこの2種類で続行していっても良いのでしょうか?

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)の炎症抑制に関する回答です

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)の改善ということで、ビオチンビタミンH)とEPADHAオメガ3)の組合せを約3ヶ月お続け頂いて、多少なりとも変化をお感じ頂けたご様子ですね。恐らく、ビオチンビタミンH)不足が発症原因のひとつであることは、ほぼ間違いないと思われますが、肝心の痒みを抑える部分が、まだ追いつかないということですので、もし、先にかゆみを押さえ込む事を優先されるようでしたら、いったん、ビオチンビタミンH)からガンマリノレン酸(γリノレン酸)に切り替えても良いと思います。ガンマリノレン酸は、ビオチンがリノール酸に作用して作られるため、ビオチンが効くタイプの方であれば、必ず効果を得られるものです。また、ビオチンよりも早く炎症抑制効果が出ますので、アメリカでも、ビオチン不足が原因と判断出来ても、炎症抑制を優先するために、ガンマリノレン酸(γリノレン酸)を使うケースがあります。
今ご提案できる方法は、現在の組み合わせのまま、体内でビオチンを作れるように、善玉菌をプラスして、腸内環境の改善を開始するか、もしくは、いったんビオチンからガンマリノレン酸(γリノレン酸)に乗り換え、炎症を抑えつつ、EPAによる角質層の改善を進めていって、またある程度経ったら、ビオチンに戻ってみるという、2通りとなります。どちらかと言うとガンマリノレン酸の方が早い段階で炎症抑制効果が見られるはずですので、もし「頭打ちだなぁ」とお感じでしたら、こちらの方法をおすすめします。また、EPADHAオメガ3)にプラスしてヒアルロン酸をお摂りいただくと、より丈夫な肌を作ることが出来ると思いますし、亜麻仁油フラックスシードオイル)を一緒にお摂りいただくと、炎症系のプロスタグランジンの原料になるアラキドン酸の産生を抑制する効果から、アレルギーの炎症抑制やEPAやDHAと協働してより高い効果を発揮してくれると思いますので、ご検討いただければと思います。(亜麻仁油必須脂肪酸の一種です。)