アトピー性皮膚炎の治療用サプリメント

アトピー性皮膚炎で肌がカサカサな人にお勧めのサプリメント

アトピー性皮膚炎で、とにかく肌がカサカサで、お風呂に入ると、粉がいっぱい湯船に浮くというしまつです。だからといって、体を洗うと、どんなにやさしく洗っても、お風呂から出ると、瞬時に粉だらけになります。そして、体を掻きすぎたせいか、爪が伸びるのではなくて、どんどん短くなっていっています。たまに指の先端が、皮が薄くなっているのか、血が出てきたりもして、押さえると痛いです。お勧めのサプリメントを教えて下さい。

アトピー性皮膚炎で肌がカサカサな人にお勧めのサプリメントはの回答です

皮膚は本来、何重にも重なった角質層が、アレルゲンや化学物質の侵入を防いでいますが、アトピー性皮膚炎の方の角質層は、ターンオーバー(肌の入れ替わりのサイクル)が短すぎるために剥がれやすくなってしまっています。ちょうどお客様の症状は、こういったことが重なって起こっているのだと思います。
このような、皮膚の症状を押させるための、3つの研究がアメリカでは進められています。

  • 炎症を抑える
  • アレルゲンが入らないようにする
  • 入ってきたアレルゲンに反応しないようにする

この3つの研究です。
アトピー性皮膚炎の方に、まず最初にお試しいただいておりますビオチンビタミンH)は、この炎症を抑えるというところで働いてくれます。まず、ビオチンだけでお試しいただいて、ビオチンの効果を確かめていただくといいと思いますが、皮膚の状態が悪すぎると、アレルゲンがたくさん入ってきてしまいますので、皮膚の改善を同時に行うといいのではないでしょうか。
ということで、次にアレルゲンが入らないようにするためにはどうしたらよいかというと、皮膚の角質層間の保湿力や粘着力を高めて、剥がれにくい角質層を作る必要があります。そのためにはヒアルロン酸EPADHAオメガ3)がいいと思います。ヒアルロン酸で角質層の水分を、EPAとDHA(オメガ3)で角質層の油分を補うことにより、角質層がはがれにくくなります。角質層は、一般の人でも乾燥しきって、粉になって落ちていきます。ただ、この場合、1つ1つの細胞に分かれて、とても細かい粉のようになるので、ほとんど目に見えずに脱落していきます。それが早い段階で、未乾燥の角質同士がくっついた状態で脱落してしまうために、アトピー性皮膚炎の方ですと、粉となって見えてきます、これは皮膚でのヒアルロン酸と油分の分泌が少ないために起こることが知られています。
また、このように早い段階で角質層が脱落していってしまいますと、角質層がきちんと作られないために、アレルゲンが入りやすくなり、そのために、免疫機構が暴走しやすいと言う悪循環を起こしてしまいます。
ヒアルロン酸EPADHAオメガ3)・MSMサプリメントなどで皮膚の油分と水分を、MSMで肌の原材料を補って、ターンオーバーを正常化していくといいと思います。ただ、サプリメントの摂取では効果を実感できるのに、どうしても時間がかかってしまいます、そのため即効性を期待するする場合は、サプリメントの効果が出てくるまで、体の外からスクワランオイルを塗っていただくといいと思います。乾燥肌の化粧品に関してはこちらのリンクに詳しく載っておりますので、よろしければごらんください。
また、アレルゲンに過剰に反応しないようにするには、ケルセチンが良いと思います。ケルセチンはヨーロッパではアレルゲンに対する反応を緩やかにしてくれるハーブとして、医薬品指定されている大変人気のサプリメントです。
炎症対策として、まずはビオチンビタミンH)をお試しいただき、それ以外として、ヒアルロン酸などで角質層を正常化させたり、またステロイド剤を今までに1度でもご使用になった経験がある場合は、体内のステロイドホルモンを作る能力がおちて、炎症を抑えることがうまくできない可能性が高いので、それを防ぐために、パントテン酸で副腎皮質(ステロイドホルモンを分泌する器官です)を強化するのもいいと思います。
アトピー性皮膚炎の症状がひどくなってしまっていると、かゆみも出て、かなりの不快感を伴うと思います。そのため、改善を急がれ、多くのサプリメントを一度に採られる方もいらっしゃいますが、原因をはっきりさせる、と言うことですと、単品で順次お試しいただくほうがいいと思います。
しかし、お客様のように、痒みもつよく、皮膚の状態がよくないという場合、ビオチンと同じところで働くガンマリノレン酸(GLA)+ボラージオイル(旧名・月見草オイル)等はお勧めしませんが、それ以外の、皮膚やアレルゲンへのアプローチとしての、ヒアルロン酸や、ケルセチン、パントテン酸などは、同時にお摂りいただいた方が、より早い改善が見込めるかもしれません。皮膚の状態が悪く、アレルゲンがどんどん入ってきてしまう状態ですと、ビオチンビタミンH)だけでは抑えきれないということもあります。皮膚の改善と副腎の強化とビオチンでの炎症抑制は、同時に行ってもいいかと思います。同じところで働くものを重ねないようにだけ、ご注意いただければと思います。
ただ、どのサプリメントも、きちんと摂取目安(目安の中の範囲であれば、多目の方が良いかもしれません)をお守りいただき、十分な量を最低でも3ヶ月、皮膚などはターンオーバーの関係もありますので、ヒアルロン酸EPADHAオメガ3)やMSMサプリメントなどは、できれば6ヶ月ほどお試しいただき、その効果を御判断いただければと思います。
日本におけるヒアルロン酸低分子ヒアルロン酸が良いとされていますが、アメリカでは高分子ヒアルロン酸が良いとされています、これはどういうことかというと吸収と効果という違った角度からみて低分子、高分子といっているのです。例えば日本における低分子ヒアルロン酸が良いとしている理由ですが、高分子過ぎると小腸から吸収されなくなってしまうという方向から低分子が良いといっています。アメリカにおける高分子ヒアルロン酸が良いとしている理由ですが、低分子過ぎると水分をゼリー状にする能力が1/100以下になってしまうという方向から高分子が良いといっています。アメリカの高分子ヒアルロン酸と日本の低分子ヒアルロン酸の分子量はほぼ同じようです。見る角度が違っているだけなのです。
ただ、日本のヒアルロン酸の場合、胃酸で分解されないような加工が施していないものが多いようですので、ご注意いただければと思います。ヒアルロン酸低分子ヒアルロン酸かどうかと言うことよりも、胃酸で分解されないような加工を施してあるかが、重要なポイントになります。胃酸で分解されないような加工を施していないと、逆に皮膚炎の原因にもなることがありますのでご注意下さい。弊社取り扱いのヒアルロン酸は、胃酸に触れないように、胃で溶けずに腸で溶ける特殊なカプセルに入っておりますので、安心して取ることが出来ます。
最後になってしまいましたが、サプリメントを摂るということは、ご自分の体質に合ったサプリメントを探すということと同じだと思ってください、よく広告などで、「このサプリメントさえ飲めば・・・・・」とか「サプリメントを飲んでビックリ・・・・・」とかいうものを見かけますが、その広告にのせられて、高いお金を出して購入し、効果が上がらなくて、サプリメントから遠ざかられてしまう方も多くいらっしゃいます。
アメリカでは1億2000万人(人口の50%)が何らかのサプリメントを摂っています。それくらいに、自分に合ったサプリメントというのは効果を発揮します。日本ではサプリメントはまだ受け入れられていません。サプリメントというのは薬と同じであると思われている方が多いと思いますが、そうではありません。あくまでも、自分の体に足りないものを摂取して、自分の力でキレイになり、健康になるためのものです、漢方薬も同じ様な考え方ですね。つまり、自分に足りないものを摂取して健康になるのがサプリメント摂取です。そのため、即効性にかけるところがありますが、病気の改善や予防に、是非お摂りいただければと思います。