掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)の改善にお勧めのサプリメント

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)の改善にお勧めのサプリメントにかんして

私が、ビオチン(ビタミンH)とアシドフィルス菌を飲み始めてどの位経つのかはっきりわからないのですが(1年経っていないと思います)正直言って、今のところほとんど変化はありません。もう発病してから16年も経っているので、すぐに効果があるとは思っていないのですが・・・
すでにご存知かと思いますが、秋田の先生を受診された方のブログなど読むと、ビオチン(ビタミンH)の量と乳酸菌プラスαのさじ加減が重要、とか、ビタミンCが入っているとか。そこで私の摂取の仕方はこれでいいのか?疑問に思い始めてしまいました。おそらく私と同じ多くの掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)の方が、貴社でビオチン(ビタミンH)等を購入されていると思いますが、その方々の経過など、何か参考になるお話があればお聞きしたいとメールさせていただきました。本来なら、やはり病院で診察を受けるのが1番なのでしょうが、なにぶん長時間の移動ができないので、診察を受けることは難しい状態です。現在、朝、昼、夕方、夜中、の1日4回、ビオチンビタミンH)とアシドフィルス菌を各1カプセル飲んでいます。症状は、足裏は膿胞が多く手の平は膿胞があまりないのですが、乾いてすぐヒビが入り血がでることもあります。カサカサのところは白色ワセリンを塗っています。
一番困っているのは、関節の痛みです。鎖骨はかなり変形しています。鎖骨、肩、ひじから手首まで、1日中痛いです。最近は首を刃物で切られたかと思うほどの痛みが走り、奥歯、目の下まで痛くなり、毎日、本当に疲れます。この状態でも母を車でリハビリへ送り、買い物し、掃除をしてお迎えに行くことを週に2,3回しています。せめて痛みが軽くなってくれたら、と願うばかりです。アドバイスなど、宜しくお願いいたします。

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)の改善にお勧めのサプリメントにかんしての回答です

ビオチンビタミンH)不足が原因で、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)などのアレルギー症状を発症している方は、アレルギー発症者の約4割といわれています。アメリカで、ビオチンを摂取して炎症抑制などの効果を得られた方を対象に行なった調査では、約8割の方が、摂取開始後3ヶ月以内、残り2割の方も半年以内に、何かしらの変化を体感したという結果が出ておりますので、約1年に亘り、ビオチンビタミンH)をお摂りになってみて、症状に変化が見られなかったということは、そろそろ、ビオチン不足以外の原因を、疑う時期になっていると思われます。
充分量のビオチンビタミンH)を、一定期間以上摂取して、変化が見られなかった方は、次の段階として、ビオチンを使ってガンマリノレン酸(GLA)を生成出来ない体質や、たんぱく質消化酵素の分泌不足で、未消化たんぱく質に反応している可能性を疑います。
炎症体質があまりにも重いため、ビオチン(ビタミンH)での炎症抑制が追いつかない可能性もありますが、一旦、ビオチンは終了して、ガンマリノレン酸(GLA)をお試し頂くと良いかもしれません。ガンマリノレン酸は、本来ビオチンがリノール酸に作用して作られる物質ですので、ビオチン不足が原因の方でも、リノール酸を変換出来ない体質の方でも、同じように消炎効果を得る事が可能です。また、ビオチンビタミンH)よりも早い段階で、効果の有無を判定することが出来ます。
ガンマリノレン酸(GLA)は、体内で余ってしまうと、炎症を起こす物質の原料になってしまいますが、EPADHAオメガ3)を一緒に摂ることで、この部分が阻害され、安全にお摂り頂けます。ガンマリノレン酸とEPA、それに炎症抑制の為のステロイドホルモン(コルチソール)分泌促進のパントテン酸を合わせた、必須脂肪酸のセットをお勧め致します。尚、パントテン酸は、ビタミンCと協働しますので、お手持ちがございましたら、組み合わせてお摂り頂く事をお勧め致します。
また、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)の症状が、骨膜の炎症に留まらず、骨の変形を伴うほど酷い炎症が起きているのは、体質的に、ヒスタミンの生成量が、著しく多いことが挙げられます。
ビオチンビタミンH)やガンマリノレン酸(GLA)などは、あくまで出ている炎症を抑制するだけですので、ヒスタミンの生成抑制の部分を、並行して行なわれることを、お勧め致します。
善玉菌乳酸菌腸内細菌)による腸内環境の改善には、腸内の免疫機構の働きを緩やかにして、暴走を防ぎ、グロブリンEの過剰分泌を抑え、「グロブリンEが肥満細胞を刺激して、ヒスタミンが溢れ出す」という反応を、起こしにくくする働きと、腸内でのビオチンビタミンH)の生成を促す働きの、ふたつの面があります(他にも良い面がたくさんありますが、割愛します)、現在、アシドフィルス菌をお摂りということですが、腸内改善には時間がかかる上、偏った菌株の補給より、多種多様な菌株を補給する方が、改善が速く進みますので、1日の摂取量を抑えてでも、腸まで届く善玉菌12への切替を、お勧め致します。
抗ヒスタミンの作用も持つケルセチンは、根本的なアレルギー体質改善として働きます、肥満細胞の感度を鈍くして、グロブリンEの刺激を受け辛くし、ヒスタミンが大量に作られないように、体質改善していくタイプです。
時間はかかりますが、善玉菌乳酸菌腸内細菌)による腸内環境の改善とケルセチンの相乗効果により、ヒスタミンの生成量自体を、かなり減らせますので、酷い炎症や、それに伴う痛みの軽減に繋がっていくと思います。
また、ヒスタミンの生成を抑制する部分の改善がある程度進んでから、もう一度、ビオチンビタミンH)を試してみると、炎症抑制効果を得られる場合もあります。ガンマリノレン酸(GLA)等をお試しいただき、ご質問等があれば、お気軽にお問い合わせいただければと思います。