慢性蕁麻疹とサプリメント

慢性蕁麻疹に良いサプリメントにかんして

40代女性です。数年前、出産後のあまり体調のすぐれない時期に猛烈に忙しい部署につき、過労と人間関係のストレスなどで慢性蕁麻疹になってしまいました。同時に併発していた十二指腸潰瘍と円形脱毛症は、今ではすっかりよくなりましたが、蕁麻疹の症状は現在でも残り苦しんでいます。食事との関連は特になく、夕方から夜にかけてゆったりしてくる(つまり副交感神経が働き始める)と体中にミミズ腫れができ、かゆくなってきます。現在は「アレジオン」という抗ヒスタミン剤を毎日飲み、かゆみと腫れを押さえています。これは、主に花粉症に出される薬のようですね。以前の体質としては、ほとんど毎日のように下痢をしており、腸内環境が最悪だったようです。現在は「ほぼ毎日」ということはありませんが、ちょっと具合が悪くなると、すぐに下痢になります。風邪などでも真っ先に胃腸に来ます。そちらでは、ケルセチンや、ビオチンビタミンH)、システインなど、私の症状にも合いそうなものがいくつか紹介されていますが、上記のような症状・体質に良いのはどれでしょうか?あるいは、併用すると良いのでしょうか?早速、サプリメントを試してみたいと思っていますが、アトピー性皮膚炎とも花粉症とも違うため、何が合うのか判断できないので、アドバイスいただけると助かります。

慢性蕁麻疹に良いサプリメントにかんしての回答です

蕁麻疹は発症プロセスの最初の反応が非常に急激で、一気に大量に生成される免疫抗体を抑制するのが難しい症状です。また、一見アレルギーのように見える蕁麻疹ですが、実際にアレルギー反応のプロセスを経て発症するものは、全体の4%弱ですので、普通の対アレルギー療法ではなかなか改善・快癒が見込めない、やっかいなタイプの炎症といえます。
こういった免疫機構の過剰反応は、腸内環境が悪玉菌優勢で、免疫機構が過敏になっているせいで起こりやすくなります。腸内環境の改善により、腸内が善玉菌優勢の良い状態になりますと、全身の免疫機構の働きが緩やかになり、暴走が起きにくくなりますので、蕁麻疹の発生頻度が減ったり、症状の軽減が期待出来ます。
また、免疫機構の働きを正常化すると共に、体内でヒスタミンが過剰生成されるのを抑制するケルセチンを長期間(1〜2年程度)大量に摂取するという方法も、よく取られています。ケルセチンは腸内の善玉菌乳酸菌腸内細菌)の増殖を強力にサポートすることも解ってきています。
蕁麻疹や喘息などの急激なアレルギー反応性疾患の症状緩和には、パントテン酸の大量摂取も好成績を挙げています。パントテン酸PABA(飲むUVカットとしてもおすすめです)とビタミンCの組合せは、副腎皮質を強化して、コルチゾールステロイドホルモン)の分泌を促進し、ヒスタミンによる炎症発生を抑制する効果が期待されています。ご紹介したサプリメントは、いずれも抗ヒスタミン薬などの医薬品との併用が可能なタイプばかりですので、どうぞご安心下さい。