大豆レシチンのリン脂質と骨粗しょう症(骨粗鬆症)

大豆レシチンのリン脂質で骨粗しょう症骨粗鬆症)になりませんか?

コレステロール値改善のために1ヶ月ぐらい大豆レシチンを飲んでいました。貧血や骨密度が少ないなどについてネットでいろいろ調べていたら、リンが鉄やカルシウムの吸収を妨げると書いてあり、リンは今、普通の食生活で取り過ぎることが多く、身体に悪いと載っていました。リンの取り過ぎは腎臓結石や骨粗しょう症(骨粗鬆症)になる危険が大きいそうですが、これは大丈夫なんでしょうか?リン脂質とリンは違うものなのでしょうか。今まで骨粗しょう症骨粗鬆症)の母も一緒に飲んでいたので、とても不安です。

大豆レシチンのリン脂質と骨粗しょう症骨粗鬆症)についての回答です

大豆レシチンを構成するリン脂質は、リンと様々なものが結合して出来ています。リン脂質は細胞膜を構成する重要な栄養素で、ヒトが健康に若々しく生きていくためには欠かせないものです。
リンを排泄する際カルシウムが必要なのですが、血中のカルシウム濃度が低い方の場合、リンの排泄のために骨中のカルシウムが使われてしまいます。リンが骨粗しょう症(骨粗鬆症)を引き起こすといわれるのはこのためですが、リン脂質を摂ることにより骨からカルシウムが溶け出すことはありません。
食事やサプリメントから入ってくるリン脂質のリンより、缶詰や清涼飲料水に含まれるリンの方がはるかに量が多く、骨からカルシウムを奪う害は、これらの食品の大量摂取で起こります。食事から入ってくるリンを制限することは、保存食や清涼飲料水を避けていても非常に難しく、また、極端にリンやリン脂質を含む食品を排除してしまうと栄養が偏り、リンに気を使わない以上に骨を弱くしてしまう恐れもあります。
骨粗しょう症骨粗鬆症)の予防や改善を第一義とされるのであれば、食べなくても良いリン系保存料の入ったレトルト食品や缶詰、清涼飲料水は出来るだけ食べないようにすると共に、血中のカルシウム濃度を良好な状態に保ったり、骨にカルシウムを効率よく定着させるサプリメントと、スクワットや腕立て伏せなどの無酸素運動の組み合わせで、骨を丈夫にすることが大切です。
骨粗しょう症骨粗鬆症)は、特に首の骨に顕著に現れる傾向が見られますので、首の運動で筋肉を弱らせないようにすると良いでしょう。何もスポーツ選手のように何百回もやらなければいけない訳ではありません。運動不足の度合いが高ければ高いほど、真似事程度の運動でも充分に筋肉が刺激されますので、少しずつ日常生活に取り入れていかれることをおすすめします。