アトピー性皮膚炎のサプリメント

アトピー性皮膚炎におすすめのサプリメントにかんして

先日、アメリカンビタミンショップでサプリメントを購入しました。長年アトピー性皮膚炎に悩んできましたが、ここ最近で湿疹がひどくなってしまい、御社HPの説明を拝見してアレルギー用のサプリメントを複数購入し、飲み始めました。先日、親・友人等より「サプリメントの飲みすぎは腎臓に負担を掛けてしまうのでは?」と聞きましたたので、少々不安になっております。専門の方の意見をお聞きしたくメールいたしました。現在飲んでいるサプリメントは、亜鉛マルチビタミンを基本に、ビオチン(ビタミンH)5000mcg入りを1回1錠x3回、GLA+ボラージオイルを1回1錠x3回、EPAとDHA(オメガ3)を1回2錠x3回、パントテン酸1000mg入りを1回1錠x3回、ビタミンC350mg入りを1回2錠x3回、ヒアルロン酸30mg入りを1回1錠x3回、ミヤサリン錠(整腸薬)を1回6錠x3回です。飲みすぎになっていないでしょうか。良きアドバイス等ありましたらご回答ください。

アトピー性皮膚炎におすすめのサプリメントにかんする回答です

現在お摂りのサプリメントの詳細を拝見しまして、幾つか気になる点がございました。
まず、ビオチンビタミンH)とガンマリノレン酸は通常併用しません。ビオチン欠乏が原因で炎症抑制ホルモンがうまく作れずに炎症を起こしている方は、アレルギー全体の4〜6割と言われています。ガンマリノレン酸は、本来は食事中のリノール酸に腸内善玉菌が生成したビオチンが作用して生成されます。これが炎症抑制ホルモンの原料になるわけですが、腸内にビオチンを餌とする悪玉菌が数多くいたり、ビオチンを生成する善玉菌の数が少なかったりすると、ビオチン欠乏の状態となり、ガンマリノレン酸がうまく作れなくなって、そこから炎症抑制ホルモンの量も足りなくなり、炎症が抑えられなくなってしまうのです。ビオチン欠乏が原因の場合は、最終的に腸内でビオチンを充分作れる体質に改善していけば、やがて殆どのサプリメントや医薬品を飲まなくても済むようになるので、真っ先にビオチンを試すという手段が確立されました。
一方、ビオチンとリノール酸からガンマリノレン酸を生成出来ない体質、という方も、アレルギー患者さん全体の2割はいるといわれています。この体質は現段階では改善が不可能で、ビオチン不足の方より事態は深刻ということになります。つまり、炎症抑制の為には延々とガンマリノレン酸を摂り続けなければならないのです。(皮膚の薄さやヒスタミン過剰生成体質など、他の体質を改善することにより、何もしない状態よりは炎症を起こしにくくなりますし、悪化もしにくくはなります)
ビオチンビタミンH)を摂る最大の理由はガンマリノレン酸を作るためなので、ビオチン欠乏の方も、ビオチンとリノール酸からガンマリノレン酸を生成出来ない体質の方も、ガンマリノレン酸を摂れば、同じように炎症抑制ホルモンの生成が促進され、どちらが原因かはっきり解らなくなってしまいます。また、過剰摂取により体内で余ったガンマリノレン酸は、アラキドン酸という炎症を起こすホルモンの原料に変換されることが解っています。この過程を阻害するのがオメガ3(EPA)なので、同時に大量摂取していれば心配は少ないですが、弊社取扱のガンマリノレン酸(1000mg)であれば1日1〜2粒で充分なので、その分のご予算は他のものに回された方が良いかと思います。ヒアルロン酸とミヤリサン(活性酪酸菌製剤)は、基本的に分割摂取の必要は無く、むしろ一日の摂取量を1回で摂ってしまった方が効率的です。
昔は抽出技術の稚拙さから不純物や残留溶剤の問題があり、腎機能や肝機能に支障をきたす製品もありましたが、今では技術の発展と監視する法律の厳格化からそれらの問題はクリアされ、現在お摂りのサプリメントの中に、腎臓や肝臓に負担をかけるものはありません。逆に、かなりの量をお摂りですので、ご予算的に継続が難しいですとか、たくさんの錠剤を飲むのがお辛いなどのお悩みがおありでしたら、摂取量の調整や、改善ポイントをいくつかに絞り、段階を追って進める方法など、改めてご案内差し上げますので、どうぞお気軽にご相談下さいませ。