運動とサプリメント

運動とサプリメントによるダイエットにかんして

ダイエット中のサプリメントについて教えていただきたく、メールしました。四十代前半の女性で143cm47kg、体脂肪率は32%です。42kgくらいを目標にし、この1月からサプリメントは(他社製で申し訳ありません)カルニチン、オルニチン、αリポ酸(アルファリポ酸)、コエンザイムQ10(CoQ10)、亜鉛を摂り、仕事をしているため夕方以降に30分サーキットを週2−3回、夕食後ステッパー20分コアリズム20分ほぼ毎日するという生活です。甘いものやジュース類はあまり好きではありません。食事も朝食はたいてい食事置き換えプロテイン飲料、昼は定食、夕は肉、米はとると身体が重くしんどいので野菜、豆腐が中心の内容です。1ヶ月1kgペースを目標にし、46kg、体脂肪31%前後まで落ちていましたが、3月の後半から徐々に戻りだし、47kg32-3%のままむしろ上昇傾向です。体質としては基礎代謝が低め(測定では930くらい)、日本人に多いβ3ARの変異型をもっています。運動はこれ以上増やす余裕がなく、ではサプリメントの見直しをと思い探しているときに貴社のページを見つけ、ダイエット法の勉強させていただきました。今の私はどのように切り替えていけばよいでしょうか?お忙しいところ申し訳ございませんがよろしくお願いいたします。

運動とサプリメントによるダイエットにかんしての回答です

現在実行されているダイエット法は、筋肉を作って基礎代謝を上げたり、脂肪燃焼の促進と食事中のカロリーをエネルギーとして使い切れるようにする、いわゆるアメリカで正しいとされている方法にほぼ合致しています。このメニューを真面目にお続けになっているということは、減る脂肪より増える筋肉の方が重いため、見た目の体重は増えるのが正常です。市販されている体脂肪計の数値は、体内の水分量などで大きく左右されるため、数ヶ月単位で目安にされる程度に留め、あまり数値の増減に一喜一憂されないほうが、 手間もストレスも軽減されて、精神衛生上宜しいのではないかと思います。体重の増減も同じく、アメリカでは半年〜1年のスパンで見るのが一般的です。特に肥満解消を受け持つダイエットインストラクターたちは、ダイエッターのやる気が体重の増減に左右されやすいため、最初の一年間は体重計に乗ることを禁じたりしています。そして、体重や体脂肪率の増減よりも、毎日姿見を見るなどして、どんなに些細でもシェイプアップがみられたら、そこに喜びを感じるよう、指導しています。
経過を拝見しますと、せっかく一生懸命続けている運動が、うまく脂肪燃焼に結びついていない状態と考えられます。現在お摂りのサプリメントが、目的に合った摂取量を満たしているかどうか、頂いたメールからは判断致しかねますが、ラインナップはほぼ完璧だと思います。ただ、ダイエットアミノ酸と呼ばれるアルギニンオルニチンリジンの中で、筋肉を増やしてエネルギー代謝を高めるのはアルギニンなので、アミノ酸ダイエットのようなアルギニン・オルニチン・リジンの複合品か、もしくは単体商品をお摂りになるならアルギニンへの切り替えをおすすめします。あとは、褐色脂肪細胞を活性化させて脂肪燃焼リパーゼの分泌を促したり、代謝しきれずに余った血中の遊離脂肪酸が白色脂肪細胞に戻るのを防ぎ、筋肉を増やしやすくしてくれる共役リノール酸(CLA)をプラスされると良いでしょう。
アメリカで正しいといわれてるダイエット法は、体重はあまり重視せず、シェイプアップを主眼に置き、2〜3年かけて太りにくく痩せやすい体質を作り上げるものです。しかし、ダイエッターの殆どは体型と共に体重を気にしてダイエットを始めるわけですから、つらい運動をしているのに体重が減らないストレスに耐えられなくなり、断念してしまうケースが山ほどあります。ダイエットドクターやダイエットインストラクターは、このストレスをいかに軽減させてダイエットを継続させるかに、最も心を配っています。 「ダイエットの最重要課題はメンタルケアだ」とまで言っています。日本人は比較的ストレスに強く、負荷の多いダイエット法を続けるのが得意な部類に入りますが、それでも我慢し続けるだけがダイエットの成功に繋がるわけではありません。現在お感じになっているであろう「これ以上どうすれば!」というストレスは、やはり取り去る必要があるのです。
先述のアメリカのプロたちは、「頑張った人はご褒美を受け取る権利がある」と言います。いくら体重を気にするな、体型を見なさい、時間はかかるけど必ず結果が出るから、と励まし続けても、”体重が減る”という具体的な結果が見られないと、やる気が継続しないことを経験則で知っている彼らは、「ダイエットには緩急が必要」という共通の見解を持っています。最初はメソッド通り「体重計には乗らないで姿見を見なさい」「必ず結果が出るから」と指導しますが、しばらく頑張ったダイエッターが大きなストレスを抱え、継続が難しくなってきているように見えたときは、いったん摂取カロリーを制限して、無理矢理にでも体重を減らす方法にシフトします。
例えばハイカロリーなごちそうを我慢し続けてきた人が、食べられない上体重が減らない!と思っているなら、使い続けるとダイエットリバウンドの原因になるので避けているカロリーカット系サプリメントを勧め、食べてしまった罪悪感を排除しつつ心行くまで食べる満足感を享受させたり、我慢などのストレスがあるほうが達成感を感じる方には、食欲抑制サプリメントを使って物理的に食事量を減らさせます。これらのダイエットの過程における強引な体重減量法は、せっかく作っていた筋肉を減らすもととなり、ダイエットリバウンドの原因になりかねませんが、クロムサプリメント(クロミウム)共役リノール酸カルニチンなどを併用して、極力筋肉を減らさず増やしやすくするよう、心がけています。