引越しとアトピー性皮膚炎の悪化

転居とアトピー性皮膚炎の悪化にかんして

いつもお世話になっています。今月から海外に移住したのですが、こちらに来てから気候の変化からか顔とまぶたにアトピー性皮膚炎の症状が出始めてしまいました。何となく不安があったため日本からビオチン(ビタミンH)・ブロメライン・ケルセチン・アシドフィルス菌など全て持ってきて日本と同じように飲んでいるのですが、頬とまぶたの湿疹が治りません。幸い酷いかゆみは無いのですが、全体的にぶつぶつしていて、顔の表面がざらざらした感じです。日本ではなんの問題もなかったのに、むしろ日本ではビオチンと亜鉛サプリメントくらいしか飲んでいませんでしたが、こんな症状は出ませんでした。日本とこちらとでは水が違うので、多分そのせいではと思っていますが、何かもっと摂取量を増やす等、改善する手立てがないものかと思いメールをしました。どうしたらよいでしょうか。もしかしたら、これまで摂っていなかったケルセチンやプロメラインが、自分の体にあっていないということはありますか?よろしくおねがいします。

転居とアトピー性皮膚炎の悪化にかんしての回答です

ブロメラインは体内でも分泌されている消化酵素ですので、分泌不足が原因で炎症が起きている方には消炎がみられますが、分泌量が足りている方には何の変化ももたらしません。また、ケルセチンは摂っていても”ウンともスンとも言わない”タイプのサプリメントなので、これらがお身体に合っていないとは考え難いですね。
通常、アレルギー体質改善の過程においては、症状が快方に向かったり悪化したりを何回か繰り返すことが解っています。特に、腸内環境は善玉菌を摂ろうが何をしようが同じ状態が長い間続くとその状態に慣れて安定する傾向があり、それでしばらく体調にも安定がみられても、何かのはずみで”揺さぶり”がかかると再び悪玉菌と善玉菌のケンカが始まり、大量の毒素や免疫機構の暴走からアトピー性皮膚炎の症状が悪化したりします。今回、海外へのご転居によりアトピー性皮膚炎の症状が悪化されたご様子ですが、これは仰るように水が変わったですとか、住環境の変化などにより、腸内環境に”揺さぶり”がかかり、悪いなりにも微妙にバランスがとれていたものが崩れ、悪玉菌と善玉菌が活発に戦うようになったため、悪玉菌の出す毒素が増えたり、腸内の免疫機構が更に過敏になったりしたのが、大きな原因と考えられます。悪玉菌の出す毒素は吹き出物の原因となるものも多いので、かゆみを伴なわない発疹は、その毒素のせいとも考えられます。
これまでビオチンビタミンH)と亜鉛サプリメントの摂取で炎症抑制がうまくいっていたということは、恐らく腸内環境以外のアレルギー体質は、それほど重くないものと考えられます。最重要課題は腸内環境の改善ですので、善玉菌サプリメントが手に入るようでしたら、ビオチンなどで消炎を行いながら、腸内改善をすすめていって下さい。ケルセチンヒスタミンの大量放出をさせない体質を作るためのサプリメントですが、腸内環境が整わず、ヒスタミン生成の引き金となるグロブリンがたくさん分泌されてしまう体質のうちは、グロブリンの刺激が強すぎて改善がうまくいきませんので、今のお手持ちが終わられたら、いったん止めてしまって構いません。