子供の掌蹠膿疱症の治療

子供の掌蹠膿疱症におすすめのサプリメントにかんして

9才の子供の掌蹠膿疱症のことを調べていてこちらのサイトにたどり着きました。4才頃から手のひらに小さな湿疹ができ始め年々それが広がり、昨年掌蹠膿疱症だということがわかりました。それまではステロイドの軟膏を塗っていましたが改善がみられないので、現在はステロイドを使わずに治療してくださる皮膚科に変え治療をしています。飲み薬はビタミンB、ビタミンCが出ているのですが、病院が遠いため頻繁には通えず、病院で出されたものがなくなると、市販のビタミンBやビタミンCを飲ませています。半年ほど前からは口の両端にも湿疹ができ、そこから血と汁が出て湿疹が広がり困っていたので、いろいろ調べ亜鉛サプリメントを購入し飲ませたところ、2週間ほどで炎症が小さくなり乾いてきました。今は手のひらはかなり皮膚が厚くなり、かゆみがひどく、爪の下の皮膚は赤黒くなっています。以前ネットで調べ、3ヶ月ほどビオチン(ビタミンH)、ミヤリサン錠、ビタミンCを一日3回飲むビオチン治療を試してみましたが、特に効果はみられませんでした。こちらのサイトにある掌蹠膿疱症の4つのタイプにはすべてあてはまるような気がします。便秘というか小さい頃からお通じが2、3日に一回なのでそれも気になっています。アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎もあり、抗アレルギー薬を飲んでいます。体重は42kgですが子供なので、サプリメントを摂る場合、大人と同じ量でいいのか、どのサプリメントから試せばいいのかわかりません。お忙しいとは思いますがお教えください。よろしくお願いいたします。

子供の掌蹠膿疱症におすすめのサプリメントにかんしての回答です

現在弊社でご紹介している全てのアレルギー改善用のサプリメントは、処方薬や市販薬、他のサプリメントとも安全に併用して頂けます。どうぞご安心下さい。また、サプリメントの摂取量は、年齢ではなく体重で加減します。現在示されている摂取目安は、60kgを基準体重とし、45kg〜75kgの方をカバーしています。アレルギー改善系のサプリメントは、過剰症の心配があるタイプのものは少なく、むしろ摂取量が足りないと、充分な働きを望めないことが多いので、お子様は既に42kgおありですので、通常の摂取目安通りの摂取量で良いと思います。
まず、便秘改善も含めて、全てのアレルギー体質の方に必要な、善玉菌乳酸菌腸内細菌)による腸内環境の改善をおすすめします。アメリカでは、医療現場に栄養学がガッチリ組み込まれていますので、抗アレルギー薬や抗ヒスタミン剤ステロイド剤などを処方しながら、対症療法的な治療と同時に必要となる体質改善の説明をきちんと行ない、体質改善で摂るべきサプリメントの指導もしています。その中でも、特に腸内環境の改善は、最も重要なポイントです。腸内でビオチンビタミンH)を充分に生成出来るようにすることで、同時に消炎系ホルモンも充分合成できるようになりますし、腸内の免疫機構の働きが穏やかになれば、本来無害なはずのアレルゲンへの過剰反応を起こさなくなり、それによってグロブリンの大量分泌も起こらなくなりますし、ひいてはウソの痒みや炎症を起こさせるヒスタミンの生成量も減ってきます。
最も重要課題である腸内環境の改善には、善玉菌サプリメントを使います。即効性の高い処方薬で症状を緩和させながら、2〜3年の時間をかけてこの3本柱の体質改善を行なうことで、 見た目には殆ど完治したかと思えるくらいのところまでいけるはずです。ただ、お身体の小さいお子様が摂るには、カプセルが大きすぎるので、もし嚥下が難しいようでしたら、お腹が空いている時間帯に、カプセルを開けて中の粉末を多目のお水と共に飲ませてあげて下さい。
3ヶ月間ビオチン 治療をお試しになって、思うような変化がみられなかったご様子ですが、恐らくこれは、角質層の形成がうまく行っておらず、皮膚バリアが機能していないため、表皮から大量のアレルゲンを取り込んでしまい、大量のヒスタミンが出ることによって、いくら消炎を試みようとしても、全く追いつけていないという可能性が考えられます。それが炎症体質の原因かどうかは別として、腸内環境が悪玉菌優勢の悪い状態である以上、ビオチン欠乏が起きているのは確実であり、これが皮下組織の血流を悪くして、角質層の形成に不具合を起こしたり、炎症で壊れた組織の再生がうまくいかない原因となります。
この部分を解決する為には、正常な角質層を形成し、皮膚を強く丈夫にする必要があります。角質層をきちんと作ってあげないと、消炎やその他の対策をいろいろやっても、先述のような理由から、結果を得るのが難しいのです。角質層の改善には、EPAという魚油を使います。EPAは角質層に分泌され、皮膚の油分(しっとり感の元・皮膚表面に浮いてきてギトギトする皮脂とは違います)となって保湿に働いたり、ヒアルロン酸と交じり合って乳液状態となり、角質細胞を繋ぎとめる糊の役目を果たしたり、炎症を起こすホルモンの原料であるアラキドン酸の過剰生成を抑える形で消炎に働いたりします。かなり大粒のソフトジェルカプセルですが、生臭いのを我慢してさえ頂ければ、ジェルを噛み破って中の油だけを飲んで頂くことも可能ですので、これはぜひプラスして下さい。一緒に入っているDHAは、お子様の学力向上のお役にも立てるはずです。
最後に消炎の部分です。現時点で、ステロイド剤やビオチンビタミンH)による消炎はみられていないご様子ですので、処方の抗アレルギー薬や抗ヒスタミン剤と上記3点の組み合わせを基本として、ガンマリノレン酸(GLA)ブロメラインをお試し頂くと良いと思います。いずれも3〜6ヶ月の継続摂取でご様子を見ていただくこととなりますが、ブロメラインの方が体質に合致した時の変化の現われが早いことと、アレルギー性鼻炎がおありということから、先にブロメラインをお試し頂くと良いかもしれません。