子供のアレルギー性鼻炎とサプリメント

子供のアレルギー性鼻炎におすすめのサプリメントにかんして

検索ワード「アレルギー性鼻炎/改善」で貴サイトにたどりつきました。いろいろなサプリメントがあり、どれを購入したら良いか悩んでしまいました。どうぞアドバイスよろしくお願いいたします。小学校2年生の子供についてです。小さいころからひどいアレルギー性鼻炎で、血液検査をした結果、 ダニ、ハウスダストが特にひどく、100uオーバーした状態 です。lgE値は1367U/mlとでました。また、ひどい便秘でもあり、便を催してもトイレから30分はで ないのが当たり前、ひどいときにはあまりにでなく、嘔吐してしま う状態です。これに関係するのかわかりませんが、口臭もあります。鼻に関しては、やはり朝が一番ひどく、常に鼻が詰まった状態。大きなくしゃみをたまにします。でも、かゆみはあまりないようです。対策として、空気清浄機を常に起動、掃除は一日4回、布団のシー ツは1日おきに洗っています。やはりきれいな状態に保つことによって、多少は軽減されているよ うですが、体内から改善できればと思っています。どうぞアドバイスよろしくお願いいたします。

子供のアレルギー性鼻炎におすすめのサプリメントにかんしての回答です

お子様のアレルギー性鼻炎の改善に関するご質問ですね。
まず、酷い便秘の改善も含めて、全てのアレルギー体質の方に必要な、善玉菌乳酸菌腸内細菌)による腸内環境の改善をおすすめします。アレルギー性鼻炎における根本的な体質改善は、腸内環境の改善と粘膜の強化となります。
まだお身体が小さいので、物理的に腸が短いことや腸内細菌の総数が少ないことから、大人に比べると短期間で改善が進むとは思いますが、善玉菌乳酸菌腸内細菌)による腸内環境の改善は、年単位(1〜3年程度)の時間がかかります。腸内環境を改善することにより、Th2細胞が減りTh1細胞が増えて、花粉症の引き金となるTh2細胞の勘違いが起こらなくなりますし、腸内の免疫機構の働きが正常化するので、本来無害なアレルゲンに過敏に反応しなくなり、グロブリンの大量生成も起こらなくなるため、それによって引き起こされるヒスタミンの過剰放出も起きなくなります。また、炎症を抑えるホルモンの原料となるビオチンや、副腎皮質を守りステロイドホルモンの分泌を促進し、炎症を起こすホルモンがたくさん作られる過程を阻害出来るようにするパントテン酸など、炎症抑制に必要な成分も充分に腸内で生成されるようになり、炎症体質が改善されます。 つまり、最も重要な根本的な体質改善は、腸内環境の改善ということになります。
便秘改善には、善玉菌サプリメントを摂ると共に、”こまめに”ではなく、”一度にたくさん”の水分を、一日に何回か摂るよう、お心がけ下さい。水分は、こまめに補給しているつもりでも、1回につき150cc〜200cc位は大腸に届く前に吸収されてしまいますので、少しずつ飲んでいても、便を軟らかくする働きはなかなか望めません。また、体質によっては水分の吸収率が非常に高い方もいらっしゃいますので、慣れないうちはちょっと大変ですが、目安としてコップ2杯(400〜500cc)を、1分以内に飲み干すようにして下さい。お水でなくても、ゴクゴク飲める飲み物なら、何でも大丈夫です。
アレルギーの症状が粘膜に出る方は、もともと弱い粘膜組織を作ってしまう体質のため、 弾力に富んだコラーゲンの生成を促進したり、粘膜を活性酸素から守るビタミンを摂って、丈夫で炎症を起こしにくい粘膜を作ります。ただ、粘膜の強化に関わるサプリメントMSMサプリメントEPA)は大粒のため、恐らく2年生のお子様には嚥下が難しいと思います。粘膜の部分は、もう少しお身体が大きくなられてから取り掛かることにして、今は炎症抑制と腸内環境便秘解消に的を絞って、改善をすすめていかれると良いでしょう。
続きまして、炎症抑制に関わるサプリメントについてです。サプリメントの摂取目安は体重60kgを基準に45〜75kgの方をカバーしていますので、お子様の体重が20〜30kg程度なら1回の摂取量を半分にするというように、摂取量を調整してあげて下さい。
ブロメラインは、たんぱく質を含むアレルゲンや食事中のたんぱく質を正常に消化し、 未消化たんぱく質が腸に届かないようにして、腸の免疫機構の勘違いを防いだり、鼻炎の炎症の原因となる血液中の糸状たんぱく質(フィブリン)を溶かして、炎症を起こしている部分の血流を元に戻したり、これ以上毛細血管に詰まらないようにします。アレルギー性鼻炎の症状緩和では、最も即効性の高いサプリメントです。毎食後、1回につき恐らく半タブレット程度で良いと思います。
粘膜の肥満細胞は皮膚のものに比べてケルセチンに対する感受性が強く、短期間の摂取でグロブリンに対する感度が正常化(鈍化)し、ヒスタミンの大量放出を防げるようになります。その代わり、皮膚の肥満細胞と違って改善状態が固定されず、元に戻りやすいので、アレルギー症状が花粉症(アレルギー性鼻炎)として出ている方は、シーズンの一月前くらいから摂り始めて、シーズン終了と共に摂取を止めるのが、一般的な摂り方となっています。お客様のお子様の場合、通年的に症状がおありのご様子ですので、ケルセチンで炎症抑制がうまくいったら、通年摂取をおすすめします。
鼻炎が治まらない原因に消炎系ホルモンの生成不足が絡んでいる場合、アトピー性皮膚炎などと同じように、ビオチンビタミンH)が有効であるケースも多く報告されています。ブロメラインやケルセチン、ビオチンは、起きてしまった炎症を沈静化させると同時に、 炎症の悪循環を断ち切るという意味では、炎症体質の改善ともいえますが、基本的には、炎症抑制という対症療法の部分となります。
これらのサプリメントは、組み合わせれば組み合わせるほど広範囲の原因に対応出来ますし、相乗効果を持っているものもありますが、あまりたくさんあっても摂るのに辟易してしまいますので、まず、善玉菌サプリメントブロメラインケルセチンビオチンビタミンH)という優先順位にてサプリメントをお選び頂き、出来れば最初は善玉菌とブロメラインの組み合わせで始めて、3ヶ月から半年試しても軽減が見られなければ、ケルセチンをプラスしてご様子を見て頂き、それでも駄目ならビオチンを足して、という感じで、改善をお試しになってみて下さい。