アトピー性皮膚炎のためのサプリメント

アトピー性皮膚炎のためのサプリメントの摂取期間などにかんして

アトピー性皮膚炎の改善のために去年の6月頃にサプリメントの摂取を始めたのですが、9月頃にかなり良くなったのでそこで摂取をやめてしまいました。すると、また元に戻ってしまったので、今年の6月から飲みなおしています。今はビオチン(ビタミンH)とアルファルファと善玉菌サプリメントとEPAを摂取していているのですが、夜中の痒みがだいぶ治まり快調です。


そこで質問なのですが、
1)善玉菌だけが効いていて、ビオチンは効いていないということはあり得ますか?
2)ビオチンはどのくらいの期間摂取すればいいですか?
3)6年程前からずっとステロイド剤を使用しているのですが、パントテン酸も今から摂取するべきですか?また、いつ頃までを目安に摂取すればいいですか?
4)腸内環境が改善されるには1〜2年かかるとありましたが、改善されたら自分でわかるものなのでしょうか?
5)アトピー性皮膚炎サプリメントで一生摂取し続けなければならないものはありますか?質問攻めになってしまいましたが、よろしくお願いします。

アトピー性皮膚炎のためのサプリメントの摂取期間などにかんしての回答です

お摂りになっているサプリメントの中で、一番最初に消炎に働くのはビオチンビタミンH)ですので、炎症を抑えられない原因が、腸内環境の悪化によるビオチン欠乏であることは、ほぼ間違いないと思います。これから時間をかけて腸内環境を改善していけば、ビオチン欠乏は解消され、ビオチンを補う必要はなくなっていきます。
1)善玉菌は腸内の悪玉菌と喧嘩をし、悪玉菌の巣を少しずつ削り取っていくだけですので、摂取しても消炎などの変化は見られません。体質改善という点においては善玉菌の方が重要ですが、炎症はかゆみなどがつらいだけでなく、再生途中の皮膚を壊す原因ですので、対症療法ではあるものの、それを抑えるためのビオチンビタミンH)やガンマリノレン酸(GLA)の摂取も大切です。アレルギーの方は全員腸内環境が悪く、そのため必ずビオチン欠乏も起こしているので、最近では消炎よりも皮下組織の血流を良くして皮膚の再生を促す目的で、炎症体質の原因に関わらず、必ずといって良いほど摂らせる方向にシフトしてきています。
2)ビオチンビタミンH)は、善玉菌を1年〜1年半くらい摂った辺りで一度摂取量を半分(1回半粒を1日4回)に減らし、3ヶ月くらい炎症のぶり返しがないか様子を見て、それで大丈夫ならまたその半分に減らし…という感じで、お身体と相談しながら摂取を終了していきます。だいたいその頃になると、EPAによる角質層改善も進み、皮膚バリアがだいぶ出来上がってきているので、たとえ消炎系ホルモンが少なくなっても炎症を起こしにくくなっているはずです。
3)アメリカではステロイド剤の処方と同時にパントテン酸PABAの摂取で副腎皮質を守るよう指導しますが、先にステロイド剤を使用してしまっているときは、とにかく腸内環境の改善と皮膚バリアの形成を最優先し、最終仕上げとなるケルセチンによるヒスタミン過剰生成体質を改善するときまで後回しにするようです。ですので、パントテン酸の摂取は2年以上先のお話とお考えいただいて良いかと思います。
4)腸内環境の改善が進んでいるかどうかは体感しにくいのですが、良い状態に変わるときは短期間で劇的に変わることがわかっています。尾篭なお話で恐縮ですが、便臭やオナラのニオイが極端に薄くなると言われています。
5)お客様の場合、炎症体質の原因が腸内環境の悪化によるビオチン欠乏とほぼ断定出来ますので、必ず一生摂り続けなければいけないものは特にありません。ただ、せっかく改善した状態を長く保つために、改善完了後も1年に1回、1ヶ月ほど1〜2本の善玉菌を摂ったり、EPAを通常の健康維持目的程度(1日2粒)続けてお摂りになったほうが良いと思います。