喘息や日光皮膚炎とパントテン酸

喘息と日光皮膚炎におすすめのサプリメントにかんして

私の父が喘息やら日光皮膚炎やらの診断を受け治療中なのですが、薬などでは一向に良くならないようです。パントテン酸とPABAを購入検討中です。医者への相談がいいとは思いますがどのようなものを飲むべきかアドバイスをいただければ幸いです。秋田県にいるので皮膚炎の病院を紹介してもらったらしいのですが、喘息の薬があるからと断れたようです。あれこれ口にするのもどうかと思うのですが、サプリメント的なもので(本来の機能向上などで)なにか対策はできないかと思い、メールさせていただきました。よろしくお願いいたします。

喘息と日光皮膚炎におすすめのサプリメントにかんしての回答です

喘息は、体内で起こるグロブリン反応があまりにも急激で、医薬品やサプリメントで沈静化をはかるのが非常に難しい症状ですが、アメリカで喘息の改善で比較的好成績を挙げている方法に、パントテン酸PABAによる副腎皮質の強化があります。また、日光皮膚炎など、日光に当たると皮膚炎を起こす症状も、主に副腎皮質が弱く、コルチゾールステロイドホルモン)の分泌がうまく出来ない体質の方が、発症しやすい傾向があります。コルチゾールは、炎症を起こすホルモンの生成を抑えるほか、角質層のヒアルロン酸EPAを紫外線の刺激から守る働きを持っています。そのコルチゾールが充分に分泌されていないと、炎症を起こしやすくなったり、角質層のヒアルロン酸やEPAが速いスピードで壊され、角質細胞をうまく繋ぎとめられなくなり、皮膚が薄くなって刺激に弱くなったり、 皮膚の水分や油分を保てずに乾燥肌になったり、低分子化したヒアルロン酸による吹き出物状の湿疹も出来やすくなります。日光皮膚炎は、アトピー性皮膚炎などの皮膚炎に比べると、比較的改善がしやすい症状といわれています。
まず、パントテン酸PABAの組み合わせで、副腎皮質を強化し、コルチゾールの分泌を正常化します。パントテン酸の働きを強力に助けるPABAは、角質層に分泌され、紫外線から真皮を守る働きも持ち、日光皮膚炎の改善にも繋がります。
パントテン酸PABAビタミンBの一種ですが、実は食事中からは生理作用に必要な量は摂れず、主に腸内の善玉菌乳酸菌腸内細菌)の生成物に頼っています。現在では腸内環境が良い状態という方は殆どいませんので、これらの成分が足りなくなってアレルギー 症状に悩む患者さんが増えているとも言われています。 腸内環境は全ての健康の要となりますので、気長にお取り組み頂きたいと思います。
足りなくなっているEPAヒアルロン酸を補って、角質層を正常に形成させ、薄く乾燥した肌を丈夫にしてあげます。通常、角質層は二十層くらい重なっているため、この一層一層の間にヒアルロン酸・EPA・PABAが分泌され、正しい厚みの肌が出来るまで、ターンオーバーが繰り返される必要があります。また、EPAとヒアルロン酸は、摂取量と改善速度がある程度比例する事が解っています。ヒアルロン酸は高価な割に持っている働きが少ないことと、EPAがある程度のヒアルロン酸不足をカバーすることから、ヒアルロン酸の摂取は最小限に留めて、その分EPAを多めにお摂りになることをおすすめします。これらのサプリメントを摂ると、皮膚だけでなく粘膜も丈夫になりますので、気管支喘息など粘膜の炎症も起こしにくくなります。
そのほか、アメリカで喘息の改善に良く使われているものに、いちょう葉エキス(テルペンラクトン)が挙げられます。アメリカでは、偶然見つかったその高い改善効果から研究が進められ、最近では喘息以外のアレルギー改善にも有効性が認められつつあり、脚光を浴びています。
これらのサプリメントアレルギー体質改善としても有効な組み合わせですし、 特にステロイド剤を使用している方には必須と言っても良いものです。アメリカの医師はステロイド剤を処方する際、必ずパントテン酸を摂るよう指導しています。半年〜一年程度の継続摂取により、発症頻度の減少や、症状の軽減化・短時間化などの報告が数多く出ておりますので、お試し頂く価値はあるかと思います。実際にご相談を承っているお客様から、喘息の発作を起こす回数が激減し、起きても軽微で済むようになったとのお話を伺ったこともあります。
効率を第一義にたくさんご紹介してしまいましたが、数を減らすならパントテン酸PABAと善玉菌の3つに絞り、可能であればEPAをプラスして下さい。これらのサプリメントは、他のサプリメントや医薬品とも安全に併用出来ます。どうぞご安心下さい。