脂性肌と乾燥肌のスキンケア

脂性肌と乾燥肌によいサプリメントにかんして

はじめまして、20代前半の男性です。HPをいつも見させていただいています。肌荒れについてお聞きしたいのですが、私は自分が脂性肌なのか乾燥肌なのかわかりません。具体的にお風呂上りはとても乾燥して顔全体がパサパサで顔の筋肉を動かすのもつらいです。化粧水などは根本的治療にはならないと思うのでつけません。でも朝起きると逆に顔全体がべたべたして気持ちが悪いです。毛穴全体が開きまくりでその中にツメで絞るとニュルとした白い塊が出てきます。とくに鼻と額がひどいです。そして顔全体にいえることなのですが掌で顔をこするとポロポロとフケの様な物も次々と取れます。頭皮に関しても同様でツメで軽くこすると湿ったフケがいっぱいとれます。いままで色々なサプリメントを試してきましたが、半端な知識しかなく片っ端から試してきたので、よくわかりませんが、効果が現れた物はありません。腸内細菌はいままで気にしたことがなっかたので今善玉菌のサプリメントを飲んで1ヶ月くらいです。効果は?といったかんじですが・・・・。HPを見させていただいて自分なりに考えて、特に便秘ということもありませんし、ビオチンがあってもガンマリノレン酸を作ることが出来ない体質なのでは?と邪推してみたのですが、いかんせん素人なのでどうか改善策をご教示ください。

脂性肌と乾燥肌によいサプリメントにかんしての回答です

脂性肌は、実は元をたどると乾燥肌が原因となっています。角質層の油分が足りないと乾燥肌になるのですが、皮膚を乾燥から守ろうという力が強く働くと、皮脂腺の活動が活発になり、皮脂がたくさん出るようになります。これが脂性肌の正体なのです。また、脂質代謝がうまく行っていない方にも、脂性肌が出やすい傾向が見られますし、ホルモンバランスの崩れから脂性肌になるケースもあります。
脂性肌・乾燥肌の改善に最も良く使われるのは、EPAガンマリノレン酸(GLA)亜麻仁油などの脂肪酸です。これらの脂肪酸にはホルモンバランスを整える働きもあり、ホルモンバランスの崩れにも対応出来ます。特にEPAは、角質層の油分となり乾燥肌を改善すると同時に、皮脂の主成分であるアラキドン酸の過剰生成を阻害するなど、費用対効果が高いのでおすすめです。
脂質代謝を良くして皮脂を減らすものとしては、ビタミンBが挙げられます。バランスの取れたビタミンB群を就寝前に摂っておくと、美肌効果も期待出来ます。後は、皮脂腺は一度活発化してしまうとなかなか落ち着いてくれないので、細胞分裂の促進によって組織を入替え、働きを安定させる目的で亜鉛をプラスすることが多いですね。
お肌にトラブルを抱える方の多くは、皮膚の基底組織の毛細血管が細く、血流が鈍って新陳代謝に必要な栄養素が充分届いていなかったり、老廃物がたまりやすくなっています。その部分を解決するのが「肌のビタミン」と呼ばれるビオチンビタミンH)です。ビオチンとリノール酸からガンマリノレン酸を作れない体質であっても、ヒスタミン過剰生成体質ではなかったり、炎症体質が強くなければ、アレルギー性の皮膚炎や吹き出物などのお肌の炎症はあまり起きません。腸内環境が悪玉菌優勢の状態では常にビオチン欠乏ですので、ビオチンの経口補給は有効と考えられます。
今回ご紹介したサプリメントは、全て併用可能です。角質層は約28日で1層形成されるため、お肌に変化が現れるまでには、早くても半年はお時間がかかります。まずはEPAとビオチンとビタミンB亜鉛サプリメントの組み合わせで半年くらいご様子を見て頂いて、また変化の有無などご相談頂ければと思います。
ご参考まで、善玉菌サプリメントによる腸内環境の改善は、全ての健康の基礎となります。年単位のお時間がかかりますので、ある程度お肌の状態が改善され、EPAの摂取量を半分に減らせるようになってから思い出してみて下さい。
お風呂上りの酷い乾燥は、やはり外用品である程度対処した方が、皮脂対策としても有効だと思います。スクワランオイルは肌馴染みが良く、一度塗布するとお風呂に入ったりしても取れない上、重ねて塗っていくと角質層に収斂され、乾燥で突っ張った皮膚を軟らかくしてくれるので、お試しいただくのも良いと思います。