アトピー性皮膚炎の治療
アトピー性皮膚炎の皮膚科治療とサプリメント
こんにちは。２０代の女性です。アトピー性皮膚炎のため体質改善をしたいと思い、調べていたところアメリカン ビタミンショップのサイトにたどり着きました。
生下時からアトピー性皮膚炎でしたが、昨年５月に今までにないくらい悪化し、腸内環境を整えるべく、自己判断で整腸剤を内服し始めました。
その他に、皮膚科から処方されたビタミン剤と抗ヒスタミン剤の内服をし、炎症症状がでたときのステロイド剤の軟膏塗布でコントロールできていたのですが、今年の５月に、昨年と同様の悪化症状がでて、６月には１週間ほどステロイド剤を内服するに至りました。
現在、症状は落ち着きましたが、四肢の傷跡や色素沈着にがっかりします。
今後、結婚・妊娠・出産することを考えると、「ずっとこんなことやってられない！」と思いました。
時間がかかってもいいので、ステロイド剤はもちろん他の薬も使わずに生活していけるようになりたいです。
ぜひ利用させていただきたいのですが、サイト内で勉強させていただいても、長年の皮膚科通院による治療経過があるため、自分に合うものを判断し兼ねます。
お忙しいところ大変恐縮ですが、アドバイスよろしくお願い致します。
アトピー性皮膚炎の皮膚科治療とサプリメントの回答です
アメリカでは、アレルギー性疾患は皮膚炎や鼻炎など現れる症状が異なっても、発症してしまう原因（体質）は同じとして、アレルギー内科医たちは、症状を抑える部分はその症状に合った医薬品を処方し、体質改善については殆ど全て同じサプリメントで対応しています。
既に弊社サイトでご紹介しているFAQでご覧頂いている内容と同じかもしれませんが、アレルギーの体質改善に使われるサプリメントと、それぞれの働きをご紹介させて頂きます。
まず、最重要課題である腸内環境の改善用に善玉菌（乳酸菌などの腸内細菌）サプリメントと、薄い角質層を正常化し、皮膚バリアを正常に機能させるためのＥＰＡ、炎症抑制ホルモンの生成を促すほか、皮下組織の毛細血管を太くして血流を高め、皮膚に必要な栄養素を届けやすくしたり、新陳代謝で出た老廃物を流し去りやすくするビオチン、この３つのサプリメントが基本となります。
その中でも、特に腸まで届く善玉菌１２などの善玉菌サプリメントによる腸内環境の改善は、最も重要なポイントです。
腸内でビオチンを充分に生成出来るようにすることで、同時に消炎系ホルモンも充分合成できるようになりますし、腸内の免疫機構の働きが穏やかになれば、本来無害なはずのアレルゲンへの過剰反応を起こさなくなり、それによってグロブリンの大量分泌も起こらなくなりますし、ひいてはウソの痒みや炎症を起こさせるヒスタミンの生成量も減ってきます。
皮膚のかゆみは、乾燥によるもの、傷の治りかけ（かさぶた）によるもの、ヒスタミンによるもの（ウソのかゆみ）の３つに大別されますが、いくつかが重なっていることも多く、その重なりが更にかゆみを強いものにします。
残念ながら痒みに対する本当の即効性は、ステロイド剤などの医薬品や保湿剤に勝るものはありません。
特にヒスタミンによるウソの痒みに対しては、外用のステロイド剤が最強です。
乾燥が原因の痒みに対して最も早く効果が現れるのは、外用のスクワランオイルです。
スクワランオイルは、ヒスタミン由来のかゆみは抑えられませんが、乾燥と治りかけの傷が生み出すかゆみをかなり軽減してくれるはずです。
肌馴染みが良く、一度塗布するとお風呂に入ったりしても取れない上、重ねて塗っていくと角質層に収斂され、乾燥で突っ張った皮膚を軟らかくしてくれるので、お試しいただくのも良いと思います。
これから１年弱かけて穴や隙間のない正常な厚みの角質層を７層〜８層くらい作れば、身体的にかなりラクに感じられるようになっていきますので、皮膚の再生中は出来るだけ新たな炎症を起こさない・穴を開けないことを最重要課題として、ステロイド剤や抗ヒスタミン薬などの処方を受けながら、改善を進めて行って下さい。
正常な厚みの角質層が１０層くらい出来てくると、今透けて見えてしまっている色素沈着や、赤黒く見えている部分（真皮の毛細血管網が透けているものです）も透け難くなり、今よりずっと目立たなくなってくるはずです。
それでも気になるようでしたら、後々ビオチンなどを摂らなくて済むようになってから、システインで黒色メラニンを白色化するなど、メラニン色素への対応を始めると良いでしょう。
これらの改善が終わりましたら、パントテン酸やケルセチンをお摂り頂くといいと思います。
これらは、皮膚が厚くなり、腸内環境が善玉菌優勢の状態で安定してから、お摂り頂くサプリメントとなっておりますので、一応記憶に留めておくだけで結構です。
