掌せき膿胞症の治療

最近掌蹠膿疱症と診断されました


3週間前に掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)と医師より診断をされて、角質を柔らかくする軟膏とステロイド軟膏を処方されています。
今回、貴サイトの掌蹠膿疱症関係の記事を見まして若干の質問をさせていただきます。
宜しくお願いします。(非常に丁寧なサイトづくりに引かれて)


今現在は、足の土ふまずの角質層が白く固まった状態です。痒みはありません。
手のひらにも症状が出てきたみたいです。


サイトには治療のサプリメントとして、ビオチン(ビタミンH)、パントテン酸、ガンマリノレン酸(GLA)、EPA、ヒアルロン酸、スクワランオイル等が列記されていますが何から始めればいいのでしょうか。
できれば全てが必要なのでしょうか。
お答をよろしくお願いいたします。


現在は不整脈の薬でサンリズムを又、血液サラサラのくすりワーファリン、胃薬のコランチルも飲んでいます。
よろしくお願いいたします。

最近掌蹠膿疱症と診断されましたの回答です


掌蹠膿疱症の改善とサプリメントに関するご質問ですね。


掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)の改善には、ビオチンによる消炎と皮下組織の血流促進、そして善玉菌乳酸菌などの腸内細菌)による腸内環境の改善と、EPAによる角質層の再形成と消炎、この3点セットが基本となります。
アメリカの殆どの医師が、医薬品と共にこの3つを使って掌蹠膿疱症の改善に当たっています。


ビオチン不足が原因でアレルギー症状を発症している方は、アレルギー発症者の約4〜6割といわれています。

アレルギー症状の改善目的でビオチンを摂る場合、最低3ヶ月間は一定量を継続摂取して様子を見ることとなります。


ビオチンは、アメリカでの多くの実験・研究報告から、1日20mg以上の摂取が望ましいとされています。
ただ、水溶性で尿として体外に排出されやすいため、5mg入りのサプリメント1回1錠、朝・昼・夕食後と就寝前の1日4回摂取します。
お気をつけ頂く点としましては、途切れ途切れに摂ると結果が出辛くなるという、実験結果がありますので、まずは「摂ったり摂らなかったり」ではなく、継続してお摂り頂くことですね。


しばらくお摂り頂いて、炎症が緩和されたり激化したりなど、何かしらの変化がみられましたら、ビオチン不足の可能性が高いです。
3ヶ月経っても何も変化がみられない場合は、他の原因を疑い、別のサプリメントによる炎症抑制法を試します。
例えば、ビオチンとリノール酸からガンマリノレン酸を作れない体質を疑って、直接ガンマリノレン酸を摂ってみるですとか、未消化たんぱく質が擬似アレルゲンとなっていることを疑って、たんぱく質消化酵素ブロメライン)を摂ってみる、などです。
アプローチ法の変更につきましては、お手数をおかけ致しますが、ご様子をお聞かせ頂けましたら、逐次ご案内差し上げます。
ビオチンの摂取目安は、1回1粒、1日4回、毎食後と就寝前となります。


EPAは角質層に分泌され、角質細胞を繋ぎ止める糊になったり、角質層の水漏れを防ぐ役割をすると共に、炎症を起こすホルモンが生成される過程を阻害する形で炎症抑制にも働きます。
アレルギー性皮膚疾患の中でも、特に掌蹠膿疱症の方には、EPAの摂取が有効というデータがかなり出ています。
(角質層の厚みの改善には、皮膚のターンオーバーを幾度も経る必要があるため、実際にお肌に変化を感じられるまでには、半年程度はお時間がかかりますことを、予めご承知おき下さいますよう、お願い致します。)
血液サラサラ効果もありますので、一石二鳥ではないでしょうか。
EPAとDHA(オメガ3)の摂取目安は、1回2〜4粒、1日2回、朝・夕食後となっております。最初からの大量摂取は難しいかもしれませんが、できれば1日6錠程度はお摂りいただきたいです。その際、3回に分けていただいても結構です。


あとは、免疫機構を正常化してアレルギー反応を起こさせないようにすることと、腸内でビオチンを充分に生成出来るようにするために、腸まで届く善玉菌12などの善玉菌サプリメントを使い、腸内環境の改善を行ないます。
腸内環境の改善が進み、体内で充分量のビオチンを生成出来るようになれば、いずれビオチンの摂取は終了することが可能ですし、善玉菌の補給も1年に1〜2本程度すれば済むようになります。


善玉菌による腸内環境の改善には、1〜3年ほどのお時間がかかります。
上記2点と同時進行でお始め頂いても良いですし、ビオチンで消炎がみられてからでも構いません。


これらのサプリメントは、他の医薬品との併用禁忌は一切なく、全て安全に併用して頂けます。どうぞご安心下さい。