様々なアレルギー症状とサプリメント

アレルギーの体質改善におすすめのサプリメントにかんして

こんにちは、現在40代後半になりますが、20代の頃に掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)を患い扁桃腺切除などの治療もしました。徐々に緩和していきましたが治ることはなく、そのうち湿疹の質が変わったのか(?)主婦湿疹や手湿疹と診断されるようになり、30代半ばくらいから乾燥の時期になると年に1,2度顔に湿疹が出来て真っ赤に腫れるようになりました。
その際は酷い時だけ受診をし、治まったら飲み薬は辞めて、徐々に塗り薬も減しながら基礎化粧品を徐々に使う形で難なく乗り切っており、近年は全くなっかたので安心していたところ、去年の11月に化粧品を変えたことがきっかけ(?)となり、手と首から上の頭の中まで再発し、それ以来治ったかな(?)と思うと再発を繰り返すしまつ…1月に病院を変えたところアトピー性皮膚炎と診断され、現在顔にはプロトピックと保湿剤を混ぜて使用しております。
手は汗疱と診断されています。顔は落ち着いてますので徐々に回数を減していく治療法になるようですが…手はなかなか治らず再発を繰り返していましたので休職し療養中なので快方へ向かっております。
しかしながら、更年期でホルモンのバランスも崩れる年齢でもありますし、体質改善を試みないとずっと薬漬けになってしまいそうで…喫煙が要因のひとつでもあると聞きますが禁煙には至りません。このような状況において最低限に必要なサプリメントを教えて下さい。宜しくお願いいたします。

アレルギーの体質改善におすすめのサプリメントにかんしての回答です

アレルギー体質改善サプリメントに関するご質問ですね。
まず、腸内環境の改善用に善玉菌サプリメントと、薄い角質層を正常化し、皮膚バリアを機能させるEPA、炎症抑制ホルモンの生成を促すほか、皮下組織の毛細血管を太くして血流を高め、皮膚に必要な栄養素を届けやすくしたり、新陳代謝で出た老廃物を流し去りやすくするビオチンビタミンH)、この3つのサプリメントが基本となります。あとは、例えばカンジダ感染の経験があればブロメラインを足したり、ビオチンがリノール酸に作用して作られる消炎系ホルモンの原料・ガンマリノレン酸(GLA)を直接補給するなどで、消炎部分を強化するといったところでしょうか。EPAやガンマリノレン酸はホルモンの原料にもなりますので、PMSや更年期障害の改善にも良く使われています。
腸内環境の改善は、アレルギー体質改善において最も重要なポイントです。腸内環境を善玉菌優勢の良い状態に改善し、腸内でビオチンを充分に生成出来るようにすることで、同時に消炎系ホルモンも充分合成できるようになりますし、腸内の免疫機構の働きが穏やかになれば、本来無害なはずのアレルゲンへの過剰反応を起こさなくなり、それによってグロブリンの大量分泌も起こらなくなりますし、ひいてはウソの痒みや炎症を起こさせるヒスタミンの生成量も減ってきます。皮膚(角質層)が薄い人の場合、一番表面の角質細胞がまだ生きていて、苦手な物質に反応しやすく、痒い・痛いといった感覚も鋭敏になります。通常の人が強い日焼をして、その後厚く皮が剥けると赤くなって痛痒いのと、同じような状態と言えばわかりやすいでしょうか。また、隙間だらけの皮膚バリアからは、大量のアレルゲンを取り込んでしまい、さらに炎症反応を酷くしてしまいます。アレルギー体質の方は腸内環境が悪玉菌優勢で、ビオチンを生成する善玉菌が少なかったり、ビオチンを餌にする悪玉菌が多いため、ビオチン欠乏の状態になっています。ビオチンは炎症抑制ホルモンの生成に関わる他に、皮下組織の毛細血管を太くして血流を高め、ビタミンBや亜鉛、EPAなど皮膚に必要な栄養素を届きやすくしたり、新陳代謝で出た老廃物を流し去りやすくして、皮膚の再生を正常に保つ働きを持っています。
ビオチンEPAで丈夫で正常な皮膚を作りながら、善玉菌サプリメント腸内環境を整えることで、ヒスタミン過剰生成体質以外のアレルギー体質はほぼ改善し、一見完治したかのようなところまでいけるはずです。そうなったらもうビオチンをわざわざ摂らなくても、腸内で充分作れるようになっていますし、善玉菌も毎日毎日摂る必要はなくなりますし、EPAの摂取量も減らせます。そこまできたら、最後の仕上げにケルセチンを摂って、ヒスタミン過剰生成体質の改善を行ないます。数年先のお話ですが、これが終わればアレルギー体質改善は完了です。
尚、喫煙により消炎系ホルモンの生成に関わるビオチンが消費され、体内濃度が落ちることは解っていますが、これは微々たる量で大勢に影響がないこと、喫煙を無理に我慢するストレスが、腸内環境に悪影響を及ぼすことから、無理なく本数を減らせるようでしたら減らして頂いたほうが良いですが、今以上に増やさないようお気をつけ頂く程度で、あまりお気になさる必要はありません。
また、アメリカでは、プロトピックを顔面に使用すると皮膚がんを起こしやすいとされていて、医療現場では、患者さんに顔面には使用しないよう指導しています。ステロイド剤でもある程度消炎出来るようでしたら、ステロイド剤に変更されることをおすすめします。