アトピー性皮膚炎の症状にあったサプリメント

アトピー性皮膚炎の症状にあったサプリメントについて

はじめまして。
サプリメントの購入を検討しているのですが組み合わせで悩んでしまいアドバイスをいただきたいと思いメールしました。

当方、四十代前半で幼少の頃からアトピー性皮膚炎と診断されています。
暑さと湿度の高さですぐに体に痒みと湿疹ができますが、20代までは時々でした。
範囲も狭く、たまにステロイド剤をつける程度でおさまっていたと思います。
冬はほとんどかゆみもなくよい状態になります。

30代になってからひどくなり、頭皮にも出始めました。
それでも薬をつけて騙し騙し生活して、よくなったり悪化したりの繰り返しですが、20代の頃と同様に冬は調子がいいです。(※入浴後に保湿クリームを塗るという前提で)
30代真ん中あたりからひどくなり、頭皮も厚いかさぶたのようなものがボロボロとめくれたり、体も全身に広がってしまいました。

頭皮は「脂漏性皮膚炎」と診断され、体同様強めのステロイドを何年も使用、体も今まで出なかった所まで出てきました。
強いステロイドも効かなくなってしまいました。
いつもはよくなる冬もここ2〜3年はまったく治りませんでした。

3ヶ月ほど前、体の中身から変えようと、無痛療法(自律神経を正常にする療法)で、初日から一気に好転反応にて今までにないひどい体になり、それが2週間ほど続き、その後は皮がボロボロめくれ、それでも我慢してステロイドはほんの少ししか使用しませんでした。
毒?がだいぶ出たのか現在はかなり落ち着いて、見かけはひどくありません。

今まで出ていたブツブツも無く、腫れて肌のキメも無かった状態が今では細かいキメも確認できます。
ただ痒みはあまり改善されません。
夜になると特に痒くなり、病院でもらった抗ヒスタミン剤を飲んで寝ていますが、あまり効いているとは言えません。
それと、頭皮の方はまったく改善されていません。

髪の毛も所々抜けていて、頭皮もかさぶたのような皮が取れます。
治らない箇所で、今後改善させたいところは
・体のかゆみ
・頭皮
・顔の毛の生え際(眉毛やおでこの生え際)
・鼻のあたま(なぜかうっすら赤く、薄い皮がめくれていて、顔を洗ったりすると血が出てしまうことがあります。見た目明らかに皮が薄い感じです。)
好転反応による色素沈着(お腹、背中、足、特に頬はひどいです)

長くなりましたが、たまたまアメリカン ビタミンショップのHPにたどり着き、色々なサプリメントを読んでぜひビオチンを試したいのですが、他に併用して摂った方がいいサプリがありましたらぜひ教えてください。
金銭面の都合でビオチンの他にもう1種類ぐらいを希望します。
ビオチン+2種類でもギリギリなんとかなるかもしれませんが・・・(色素沈着に関しては後回しでも構いません)
特に便秘などはしていませんが、急いで食事をとるとお腹を壊す時があります。

どうか購入に関するアドバイスをお願いいたします。

アトピー性皮膚炎の症状に合ったサプリメントについての回答

アトピー性皮膚炎の改善とサプリメントに関するご質問ですね。

まず、腸内環境の改善用に善玉菌サプリメントと、薄い角質層を正常化し、皮膚バリアを機能させるEPA、炎症抑制ホルモンの生成を促すほか、皮下組織の毛細血管を太くして血流を高め、皮膚に必要な栄養素を届けやすくしたり、新陳代謝で出た老廃物を流し去りやすくするビオチン、この3つのサプリメントが基本となります。

あとは、例えばカンジダ感染の経験があればブロメラインを足したり、ビオチンがリノール酸に作用して作られる消炎系ホルモンの原料・ガンマリノレン酸(GLA)を直接補給するなどで、消炎部分を強化するといったところでしょうか。

腸内環境の改善は、アレルギー体質改善において最も重要なポイントです。
腸内環境を善玉菌優勢の良い状態に改善し、腸内でビオチンを充分に生成出来るようにすることで、同時に消炎系ホルモンも充分合成できるようになりますし、腸内の免疫機構の働きが穏やかになれば、本来無害なはずのアレルゲンへの過剰反応を起こさなくなり、それによってグロブリンの大量分泌も起こらなくなりますし、ひいてはウソの痒みや炎症を起こさせるヒスタミンの生成量も減ってきます。

皮膚(角質層)が薄い人の場合、一番表面の角質細胞がまだ生きていて、苦手な物質に反応しやすく、痒い・痛いといった感覚も鋭敏になります。
通常の人が強い日焼をして、その後厚く皮が剥けると赤くなって痛痒いのと、同じような状態と言えばわかりやすいでしょうか。
また、隙間だらけの皮膚バリアからは、大量のアレルゲンを取り込んでしまい、さらに炎症反応を酷くしてしまいます。

この部分を改善するのがEPAです。

アレルギー体質の方は腸内環境が悪玉菌優勢で、ビオチンを生成する善玉菌が少なかったり、ビオチンを餌にする悪玉菌が多いため、ほぼ全員がビオチン欠乏の状態になっています。
ビオチンは炎症抑制ホルモンの生成に関わる他に、皮下組織の毛細血管を太くして血流を高め、ビタミンB亜鉛EPAなど皮膚に必要な栄養素を届きやすくしたり、新陳代謝で出た老廃物を流し去りやすくして、皮膚の再生を正常に保つ働きを持っています。

ビオチンEPAで丈夫で正常な皮膚を作りながら、善玉菌腸内環境を整えることで、ヒスタミン過剰生成体質以外のアレルギー体質はほぼ改善し、一見完治したかのようなところまでいけるはずです。
そうなったらもうビオチンをわざわざ摂らなくても、腸内で充分作れるようになっていますし、善玉菌も毎日毎日摂る必要はなくなりますし、EPAの摂取量も減らせます。
そこまできたら、最後の仕上げにケルセチンを摂って、ヒスタミン過剰生成体質の改善を行ないます。
数年先のお話ですが、これが終わればアレルギー体質改善は完了です。

EPAビオチンで角質層の厚みが正常化すると、真皮の黒色メラニンが透けて見えにくくなりますので、それだけでも色素沈着はかなり目立たなくなると思います。
しっかりした角質層が出来上がった後でもまだ目立って気になるようでしたら、その頃には他のサプリメントの摂取量や種類がかなり減っているはずですので、黒色メラニンを白色メラニンに変えるシステインをプラスされると良いと思います。

ことアレルギー性疾患の消炎において、ステロイド剤に勝る手段はありませんので、どうしても炎症が酷い・痒くてたまらないというときは、怖がらずに使って欲しいというのが本音です。
ステロイド剤を使わなくても、抗アレルギー薬や抗ヒスタミン剤などで、ある程度炎症や痒みを抑えられるようでしたら、それらをうまく使って、出来るだけ炎症を起こさないようにしつつ、サプリメントで体質改善を進めていって下さい。

いずれも何種類かありますから、服用して効果が無ければそれを医師に伝え、お身体に合ったお薬に出会って頂くのも大切なことです。