妊娠中のビタミンAの摂取量

妊娠中のビタミンAの摂取量について

現在、妊娠4週の妊婦です。
以前からアメリカン ビタミンショップメガマルチビタミンを飲んでいるのですが、ビタミンA(レチノール)が10000IU入ってますよね。
ビタミンAの過剰摂取で奇形児などの危険はないのでしょうか。
中止した方が良いでしょうか?教えてください。

妊娠中のビタミンAの摂取量についての回答です

ビタミンAの1日の摂取上限は50,000IUですので、メガマルチビタミン(10,000IU)に単体ベータカロチンやビタミンAを含むサプリメントをトッピングしても、これを超える心配はまずありません。


日本の厚生労働省が示す基準量は、生理学的摂取量といいまして、 「これだけ摂れば 最低限大丈夫ですよ」「これを下回ると 欠乏症になりますよ」という容量になっています。
欧米諸国が採用している基準量は、薬理学的摂取量、つまり、 「これくらい摂って 健康になろう」「これくらい摂ると 痩身・体質改善等の”薬理的”効果が得られますよ」という容量になっています。
特にビタミンAのように過剰症が謳われている栄養素は、その摂取目安の開きにびっくりされる方が多いですね。

ビタミンAは、体内の脂肪組織に蓄積され、抗酸化作用や細胞分裂に使われていきます。
この蓄積量が、限界値を超え続けることによって、頭痛や眩暈、吐き気などに始まる過剰症が発現します。
この時点で摂取を中断すれば、数日間休むことにより、症状は快癒します。
ビタミンAの過剰症が進行すると、重篤なレチノール酸過剰症に移行しますが、これは、100,000IU(摂取限度の倍)を、数年に亘って摂り続けて、初めて出るかどうかというものです。
主に、医療現場で必要に迫られて大量投与治療を行なう際の、「副作用」という形で現れるものですから、通常の生活を送っている限り、摂取目安を守る事と、重ね摂りに気をつけさえすれば、心配する必要は殆ど無いと言って良いでしょう。


お仕事がお休みの日はサプリメントもお休みというように、週に1、2日、摂取をお休みする日を設けると、殆どのミネラル脂溶性ビタミンの過剰症を防ぐことが出来ます。(若干の節約にもなりますよね)