アトピー性皮膚炎とサプリメント

アトピー性皮膚炎の改善とサプリメントについて。

アトピー脱ステに関してのオススメサプリメントは何でしょうか?
私は現在36歳ですが、幼少の頃アトピーと診断されてからは外用ステロイド抗ヒスタミン剤の内服による治療を行ってきました。
中学高校の時は比較的症状は良かったので皮膚科に行くことも殆ど無くステロイドを使用することもありませんでしたが、20歳を過ぎたあたりからアトピーが再発悪化し、またステロイドを使用するようになりました。
ですが、症状が悪いときだけステロイドを塗って症状を抑えるということで解決できておりましたが、ここ2年くらい前からはステロイドを塗っても症状が治まらないようになってしまい、使用するステロイドのランクもどんどん強くなっていきました。
体と頭皮に関しては最強ランク、顔に関しては強ランクを使用するまでになってしまいました。
それでもステロイドではもう症状を抑えられなくなってしまったために、独自の判断にて1ヶ月まえから脱ステロイドをすることになりました。
一ヶ月経ちましたが、体中がむくみ、赤くぱんぱんに腫れ上がり、顔や耳からは浸出液が出るようになってしまいました。
ネットなどで他の脱ステをやっている人を見ていると数ヶ月から数年は必要だと言うことは承知しておりますが、体の中から改善する事も必要だと考えているところ、御社のサプリメントのホームページにたどり着きました。
現在の写真も添付致します。
正直申しまして、たくさんの情報が掲載されておりますので何から始めて良いのか分かりません。
もう二度とステロイドは使わないと心に決め脱ステを決意したのですが、私にはどんなサプリメントの組み合わせなどがおすすめでしょうか?
宜しくお願いします。

アトピー性皮膚炎の改善とサプリメントについての回答です。


アトピー性皮膚炎の改善とサプリメントに関するご質問ですね。
腸内環境の改善用に腸まで届く善玉菌12サプリメントと、薄い角質層を正常化し、皮膚バリアを機能させるEPADHAオメガ3)、炎症抑制ホルモンの生成を促すほか、皮下組織の毛細血管を太くして血流を高め、皮膚に必要な栄養素を届けやすくしたり、新陳代謝で出た老廃物を流し去りやすくするアトピー性皮膚炎用ビオチン(ビタミンH)、この3つのサプリメントが基本となります。
あとは、例えばカンジダ感染の経験があればブロメラインを足したり、ビオチンがリノール酸に作用して作られる消炎系ホルモンの原料・ガンマリノレン酸(GLA)を直接補給するなどで、消炎部分を強化するといったところでしょうか。
腸内環境の改善は、アレルギーの体質改善において最も重要なポイントです。
腸内環境を善玉菌優勢の良い状態に改善し、腸内でビオチンを充分に生成出来るようにすることで、同時に消炎系ホルモンも充分合成できるようになりますし、腸内の免疫機構の働きが穏やかになれば、本来無害なはずのアレルゲンへの過剰反応を起こさなくなり、それによってグロブリンの大量分泌も起こらなくなりますし、ひいてはウソの痒みや炎症を起こさせるヒスタミンの生成量も減ってきます。
腸まで届く善玉菌12(50粒入り・1日1〜2粒、1本1ヶ月目安)http://www.vitamin-shopper.com/item/10411/goods.html皮膚(角質層)が薄い人の場合、一番表面の角質細胞がまだ生きていて、苦手な物質に反応しやすく、痒い・痛いといった感覚も鋭敏になります。
通常の人が強い日焼をして、その後厚く皮が剥けると赤くなって痛痒いのと、同じような状態と言えばわかりやすいでしょうか。
また、隙間だらけの皮膚バリアからは、大量のアレルゲンを取り込んでしまい、さらに炎症反応をひどくしてしまいます。
EPAとDHA(オメガ3)(1回2粒1日4回・1本1ヶ月目安)ttp://www.vitamin-shopper.com/item/10506/goods.htmlアレルギー体質の方は腸内環境が悪玉菌優勢で、ビオチンを生成する善玉菌が少なかったり、ビオチンを餌にする悪玉菌が多いため、ほぼ全員がビオチン欠乏の状態になっています。
ビオチンは炎症抑制ホルモンの生成に関わる他に、皮下組織の毛細血管を太くして血流を高め、ビタミンBや亜鉛、EPAなど皮膚に必要な栄養素を届きやすくしたり、新陳代謝で出た老廃物を流し去りやすくして、皮膚の再生を正常に保つ働きを持っています。
ビオチンは、炎症抑制だけでなく、皮下組織の毛細血管を太くして血流を上げ、皮膚の新陳代謝を促進する目的で使われることが多くなってきています。
炎症体質の原因がが単純にビオチン欠乏のみの方の場合、ビオチン”だけ”で炎症がウソのように治まってしまい、ひたすらビオチンだけを何年も摂り続けてしまったり、「治った治った」といって摂取を止めて、ぶり返しを起こしてしまったりするケースを何度も見てきています。
ビオチン欠乏の原因は腸内環境ですので、善玉菌サプリメントは必須となります。
腸内環境が善玉菌優勢の良い状態になれば、ビオチンはわざわざ摂らなくて済むようになります。
ビオチン(1回1粒1日4回毎食後と就寝前・1本半月目安)http://www.vitamin-shopper.com/item/10520/goods.htmlビオチンとEPAで丈夫で正常な皮膚を作りながら、善玉菌で腸内環境を整えることで、ヒスタミン過剰生成体質以外のアレルギー体質はほぼ改善し、一見完治したかのようなところまでいけるはずです。
そうなったらもうビオチンをわざわざ摂らなくても、腸内で充分作れるようになっていますし、善玉菌も毎日毎日摂る必要はなくなりますし、EPAの摂取量も減らせます。
そこまできたら、最後の仕上げにケルセチンを摂って、ヒスタミン過剰生成体質の改善を行ないます。
ステロイド剤などで疲弊した副腎皮質の回復には、パントテン酸の大量摂取行ないます。
1〜3年程度のお時間がかかります。
医薬品や他のサプリメントとの併用禁忌は示されていません。
アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎など、アレルギー症状と体質の改善では、パントテン酸による副腎皮質の回復は、途中の体感効果が殆ど無い等の理由から、善玉菌サプリメントによる腸内環境の改善(1〜3年)が終わり、ビオチンや善玉菌サプリメントの摂取をほぼ終了してから、ケルセチンによるヒスタミン過剰生成体質の改善などと共に行なうケースが多いようです。
もちろん並行して行なえば、同じ3年で両方終わりますので効率的です(ケルセチンだけは、腸内環境の改善が終わってからになります)。
ケルセチンhttp://www.vitamin-shopper.com/item/10505/goods.htmlパントテン酸http://www.vitamin-shopper.com/item/10510/goods.html数年先のお話ですが、これが終わればアレルギーの体質改善は完了です。
これらのサプリメントは、全て医薬品や他のサプリメントと安全に併用して頂けます。
アメリカでは、医療現場に栄養学がガッチリ組み込まれていますので、抗アレルギー薬や抗ヒスタミン剤ステロイド剤などを処方しながら、治療と同時に必要となる体質改善の説明をきちんと行ない、体質改善で摂るべきサプリメントの指導もしています。
アレルギーの炎症抑制においてステロイド剤に勝るものはありません。
恐れずに使っていただきたいというのが正直なところです。
特に、後述する正常な角質層を形成していく過程では、新たな傷を作らないために、炎症を起こさせないことが第一義となります。
今は恐れずにステロイド剤の力を借りるべきだと思います。
もし、ステロイド剤を使わなくても、抗アレルギー薬や抗ヒスタミン剤などで、ある程度炎症を抑えられるようでしたら、それらをうまく使って、出来るだけ炎症を起こさないようにしつつ、サプリメントで体質改善を進めていって下さい。
いずれも何種類かありますから、服用して効果が無ければそれを医師に伝え、お身体に合ったお薬を探してみてください。
少しでもご参考になれば幸甚に存じます。
今後ともよろしくお願い致します。