子供への花粉症サプリメントの摂取について

子供でも摂取できる花粉症用サプリメントについて

7歳の息子が昨年より花粉症になりました。今年もハナタレ小僧状態なのですが、子供でも摂取できる花粉症用のサプリメントがあったら教えていただけないでしょうか?鼻炎薬など与える前に検討したいと思っています。

子供でも摂取できる花粉症用サプリメントについての回答です

基本的に、サプリメントは医薬品と違って即効性に乏しいため、アメリカでは医薬品と栄養補給を上手に組み合わせて、アレルギーの改善(治療)を行なうのが一般的です。内科や耳鼻科などで、抗アレルギー剤の処方を受けられるようでしたら、それと組み合わせて頂く事をお勧め致します。
花粉症の改善に、特に良い結果を出しているサプリメントは、ブロメラインケルセチンアシドフィルス菌などですね。

アレルギー症状が鼻炎の形で出る方の多くは、たんぱく質消化酵素の分泌が少ない体質のため、未消化たんぱく質や、花粉などが腸の免疫機構にウィルスと間違われ、グロブリンの大量生成に繋がっています。ブロメラインはきちんとたんぱく質を消化してあげることで、免疫機構の勘違いを防いだり、炎症を起こしている鼻や目の粘膜に届き、炎症の原因となっている、詰まったたんぱく質(フィブリン)を溶かして、消炎に繋げる働きがあります。欧米では「花粉症の間は出来るだけ肉食を減らす」という、民間療法的な対処法が古くから行なわれていたのですが、最近体内のブロメラインが足りていないと、たんぱく質の消化に全て使われ、粘膜などに届く分が残らないため、炎症に繋がってしまうのだという研究結果が発表され、ブロメラインの経口補給の有効性がしっかり保証されました。成長期のお子様には難しいかもしれませんが、花粉症シーズンの間は、お肉やお魚などのたんぱく質食品を、通常より減らすか食べ過ぎないよう気をつけてあげて下さい。

ケルセチンは、根本的なアレルギー体質改善により、花粉症を克服出来る、抗ヒスタミン剤様のものとしてドイツで医薬品認定を受けています。炎症を起こす原因になったり、ウソのかゆみを脳に伝えてしまうヒスタミンという物質を、大量に分泌してしまう体質が、アレルギー体質です。一般的にアレルギー症状の改善に使われる医薬品の抗ヒスタミン剤も、このウソの痒みを起こすヒスタミンを抑える抗ヒスタミン作用のある医薬品と言うことになります。ケルセチンは長期間の大量摂取により、この体質を改善する効果が、長年の研究で認められています。また、ケルセチンはフラボノイドの一種として、抗酸化剤の働きも強く、特に粘膜で大量に発生した活性酸素を中和し、炎症の拡散を防いだり、炎症を沈静化させる方向でも働きます。根本的なアレルギー体質の改善のためには、1〜2年の継続大量摂取が必要となりますが、花粉症の症状抑制に関しては、シーズン開始少し前から、シーズン終了までの、短期間の摂取も盛んに行なわれています。

腸内善玉細菌(乳酸桿菌)です。もともとアレルギー体質改善では、体内で炎症抑制ホルモンの生成に関わる、ビオチンビタミンH)という成分をたくさん作ることで有名だったのですが、つい最近、それ以外にも花粉(アレルゲン)に過敏に反応する、粘膜にあるTh2細胞(白血球の一種)を自然死させて減らすという働きが立証されました。カプセルをたくさん飲むのが大変でしたら、カプセルを開けて、冷たいジュースなどに粉を混ぜて飲んで頂いても良いので、シーズン中は、出来れば1日5〜10錠ほどお摂り頂きたいと思います。(ブロメラインは消化酵素となっておりますので、出来るだけ摂取時間を離すようにして下さい)
弊社でご案内差し上げているサプリメントの摂取目安は、体重60kgを基準とし、45〜75kgの方をカバーしています。サプリメントの摂取量は、年齢ではなく体重で管理しますので、お子様の体重に合わせて摂取量を調整してあげて下さい。
これらの方法で、全く炎症が抑えられなかったり、ステロイド剤の処方を受けそれを服用なさる場合は、副腎皮質の保護・強化と、ステロイドホルモンの分泌促進のために、パントテン酸ビタミンBのひとつ)をプラスされることを、お勧め致します。パントテン酸を取らずに脱ステロイドをおこなった場合、ステロイドリバウンドを起こしてしまう場合がありますので、ご注意下さい。
花粉症の発症プロセスや、その対策の詳しい説明を、花粉症のページで行なっておりますので、宜しければ、お手すきの時にでもご一読頂ければと思います。