授乳中のサプリメントの摂取について

授乳中の母乳の出を良くするサプリメントについて

先日第3子を出産し子育て中の母です。できるだけ母乳育児を目指しているのですが、悲しいかな、あまり母乳が出なく、ミルク=主食、母乳=おやつのような感じで過ごしています。
ある本で、母乳分泌のためにはチェイストベリー(チェストツリーベリー)が良いと書いてあり、サプリメント等を探していましたが、アメリカン ビタミンショップのホームページで見つけたので見たところ、授乳中はダメだと書いてました。なにか母乳のために良いサプリメントはないでしょうか?現在、母乳のためにおっぱいマッサージとハーブティーなど飲んでがんばっています。(店長さんは4児のパパということで、こんなことにも理解があると思い、恥ずかしながらメールさせていただきました)よろしくお願いします。

授乳中の母乳の出を良くするサプリメントについての回答です

母乳の分泌量は、遺伝的な体質の場合もありますが、栄養状態・ホルモンバランス・ストレスという、様々な要因により、大きく左右されます。チェイストベリー(チェストツリーベリー)は、直接的に女性ホルモンを中心に、ホルモン分泌を促進・調整しますので、「母乳の出を促進する」という良い面がある一方、当然それらの一部は母乳として赤ちゃんに渡り、赤ちゃんに影響を与えないとは言い切れないという、大きな不安要素があります。アメリカの多くの栄養学者や製造メーカーも、こと妊娠中授乳中の方に関わるサプリメントについては、プラス面の素晴らしく高い効果より、どんなに小さくてもマイナス面・不安要素を重視して、「妊娠・授乳中は、摂取を避けた方が良い」とする場合が多いのです。
弊社自慢の子だくさん店長も、このような考え方に、大いに賛同しているひとりでして、例えばビオチンビタミンH)やヒアルロン酸のように、体内で一定以上の量が産出されるべき成分や、基礎栄養素以外、断乳までは摂取をお勧めしないという、ポリシーを持っています。
さて、このような理由により、直接的な働きをするチェイストベリーは、お勧め致しかねますが、間接的にですが、ホルモンの材料になったり、分泌バランスを調整してくれる上、妊産婦さんにも安全にお摂り頂けるものとして、天然ビタミンEサプリメントパントテン酸が、挙げられます。
天然ビタミンEサプリメントは、細胞内での情報伝達を促進する働きが確認されています。細胞内での情報伝達がうまくいくと、ホルモン分泌がよくなり、様々な組織を正常に動かすことができるようになります。このような作用により、女性特有の諸症状を改善することが、期待されています。
パントテン酸ビタミンBの1つで、ローヤルゼリーの主成分といわれています、ホルモン分泌の要である副腎皮質を強化して、ホルモン分泌を促進・安定化させたり、ホルモンそのものの原料になったりします(ビタミンCが協働します)。
いずれも、基礎栄養素のひとつですから、母乳を通じて赤ちゃんに渡ったとしても、赤ちゃんにとっても有用ですし、大豆イソフラボンチェイストベリー(チェストツリーベリー)のような、直接的にホルモン様物質や調整剤タイプが、あまりお好きでない方や、妊産婦さんのように摂取をお勧めできない状態の方の、ホルモンバランス調整に使われたり、妊娠の可能性のある方の不定愁訴改善にも、最もよく使われています。
思いつめてしまうと、それがストレスになり、却って出にくくなるというお話も良く耳にしますね。おいしいおっぱい製造のために、お食事に気を使ったり、食べたいものを我慢したり、痛い(と聞いています)おっぱいマッサージに通われるなど、きっと大変な思いをされて頑張っていらっしゃるのだろうと思いますが、頑張りすぎず悩みすぎず、可愛い赤ちゃんのお顔を覗き込んで、少しおおらかなお気持ちで過ごされることも、プラスに働くのではないかと思います。