子宮筋腫摘出後の更年期障害

51歳妻の体調不良に関する相談

私の妻は42歳のときに心筋梗塞で生死をさまよい、現在月に1回の診療に通っています。そのときに頂く薬は、小児用バハァリン(血液をサラサラにする)・睡眠薬(十分な睡眠をとることで心臓への負担を軽減)・その他です。3年前、子宮筋腫の摘出手術を受けたのですが、そのころから更年期障害の症状が出始めました。どちらかというと細身で、タバコを喫います。ビールが大好物で、乳製品はダメです(特に牛乳)。肉類(牛、豚、鳥)は全く食べず、動物性タンパクで摂れるのは玉子焼きぐらいです。魚介類は大好物です。野菜もほとんど大丈夫です。スポーツはしていません。イライラしやすく、すぐにカゼをひきます。冬が苦手で寒がりです。しんどいのに頑張ってしまうタイプです。こんな妻に相性の良いサプリメントを教えてください。よろしくお願いします。

奥様の体調改善に関する回答です

まず、心筋梗塞のご経験がおありということですので、同時に動脈硬化を起こされている可能性がかなり高いと思います。硬くなった血管を柔らかくするためには、弾力に富んだコラーゲンを充分に生成することが大切です。日本では直接コラーゲンを食べるのが主流ですが、胃酸で分解(消化)されてしまい、コラーゲンとして使われるのはごく一部になってしまいます。アメリカでは、体内でたくさんコラーゲンを作るために、MSMサプリメント有機硫黄)を摂るのが一般的です。
血液をサラサラにして血流を良くするなら、EPADHAオメガ3)がおすすめです。EPAは、女性の健康において問題となる、女性の不定愁訴更年期障害の症状を軽減する物質の原料にもなります。一緒に天然ビタミンEを摂ることで、更に働きが活性化します。(ビタミンEを摂る時は、必ずビタミンCを一緒にお摂り下さい。) この組合せは、動脈硬化の改善や血圧の安定、更なる心筋梗塞の予防だけでなく、内分泌の正常化にも繋がりますので、これだけでホルモンバランスが取れるようになり、不眠や更年期障害がかなり改善される方がいらっしゃいます。また、血流が改善されることによって、体内で生産された熱が全身に行き渡るようになり、冷え性の改善も期待できます。もし、これらを摂って一年しても全く何の変化もなければ、女性ホルモン様物質である大豆イソフラボンや、ホルモン分泌を調整するチェイストベリー(チェストツリーベリー)などを摂るのも良いでしょう。
慢性的なイライラ感をお持ちで、風邪を引きやすいという点では、お肉類を全く召し上がらないことから、ビタミンBの不足が疑われます。特にお肉を食べない方は、ビタミンB12の欠乏症になりやすく、風邪をひきやすかったり、イライラが治まらなかったり、貧血 症状をおこしたりと、イロイロ不具合が生じるようです。アメリカのVeganと呼ばれる動物性食品を一切口にしない絶対菜食主義者たちは、貧血予防と健康維持の為に、ビタミンB12をサプリメントで補給しているそうです。また、ビタミンBは別名「精神のビタミン」とも呼ばれています。バランスの取れたビタミンBを摂っていると、気持ちが穏やかになり、落ち着くことが多いようです。お休み前に摂るり、入眠時の体内濃度を高めておくと、安心して良く眠れるといった報告もあります。更に、眠っている間にセッセとお肌をキレイにする働きもあります。たくさんの女性の健康にお勧めのサプリメントをご紹介しましたが、奥様に内容をご覧頂いた上で、ご興味を持たれたものからお試しになることをおすすめします。