アトピー性皮膚炎の改善とサプリメントと妊娠

アトピー性皮膚炎改善のサプリメントを妊娠しても続けられますか?

第一子を出産した翌年から、急にアトピー性皮膚炎を全身に発症し(以前も若干ありましたが、酷くはありませんでした)、漢方治療など試したりしましたが、症状の改善がみられず、約半年前にたまたまアメリカンビタミンショップのホームページを見つけて、ビオチンからスタート、現在は腸内改善のための善玉菌サプリメント、副腎を強化するパントテン酸、皮膚の為のヒアルロン酸の4種類を摂取しています。少しずつ改善しているのですが 外出し体が熱くなると痒くなったり、また、生理前になると腕や手等がかさついて痒みもでてきます。良い状態と悪い状態を繰り返している感じです。現在ケルセチンを購入しようか迷っています。それから、そろそろ第二子を…と考えているのですが、妊娠してもこのままサプリメントの摂取は続けていいのでしょうか?

アトピー性皮膚炎の改善に関する回答です

アトピー性皮膚炎の治療ビオチンビタミンH)をお摂りになり出してから約4ヵ月半、多少なりともアトピー性皮膚炎の炎症に変化をお感じのご様子ですので、発症原因のひとつがビオチン不足である可能性は、かなり高いと思われます。体温の上昇などにより、血流が良くなると痒みが出てしまうと言う感じでしょうか。
現在、ケルセチンの追加をご検討中とのことですが、ケルセチンの抗ヒスタミンの作用によるヒスタミンの過剰生成体質の改善には、1〜2年という長期に亘る大量摂取が必要で、しかも、体感出来るような効果が極めて薄いため、炎症抑制や腸内環境の改善、角質層の厚みの改善など、他の部分の改善が終わってからにされた方が良いと思います。
角質層の厚みが充分でなく、表皮からアレルゲンを取り込みやすいと、ビオチンビタミンH)などで炎症抑制を試みても、追いつかないことが良くあります。もし、ご予算に問題が無ければ、ケルセチンの追加ではなく、ヒアルロン酸の摂取量も減らして頂いて構いませんので、EPADHAオメガ3)を多めにお摂りになることをおすすめします。EPAは、角質層に分泌されてヒアルロン酸と混ざり合い、角質細胞を繋ぎ止める糊の役割を果たしたり、お肌の水分と油分を保持して乾燥から守るという、皮膚の保全の働きをする一方、腸内で炎症を起こすホルモンの原料が生成される過程を阻害し、炎症を起こしにくくする、ビオチンと近いところでも働きます。乾燥肌の人には、特にお勧めのサプリメントです。ただ、サプリメントの摂取では効果を実感できるのに、どうしても時間がかかってしまいます、そのため即効性を期待するする場合は、EPAとDHAの効果が現れるまで、体の外からスクワランオイルを塗っていただくといいと思います。また、乾燥肌の化粧品に関してはこちらのリンクに詳しく載っておりますので、よろしければごらんください。(ビオチンビタミンH)は炎症を抑えるホルモンの生成に関わっています。)アメリカにおけるEPAとDHA(オメガ3)の通常の健康維持での摂取目安は一日2g(2粒)ですが、アトピー性皮膚炎などのアレルギー体質改善においては通常の2〜4倍摂らせている医師が多く、良好な改善結果が出ていますので、ご検討ください。
次に、妊娠中および授乳中のアトピー性皮膚炎サプリメント摂取についてです。ビオチンビタミンH)は、もともと人間の腸内で常に生成されているものですので、継続摂取には全く問題ありません。むしろ、授乳中のお母様が慢性的なビオチン欠乏状態ですと、赤ちゃんが炎症体質になりやすいという研究報告もあります。但し、ビオチンには成長促進剤的な働きがありますので、一日20mgという摂取目安をお守り下さい。
善玉菌は、妊娠初期の下痢(による流産の誘発)を避けるため、いったんお休みした方が良いかも知れませんが、既にお摂りになっていて、身体が大量の善玉菌に慣れていますので、お腹を壊しさえしなければ、量を減らして継続することも出来ますし、たとえ中断しても、安定期に入ったら摂取を再開することが出来ます。
アトピー性皮膚炎の症状の改善に使用されるヒアルロン酸EPADHAオメガ3)は、恒常的に体内で分泌・生成されるべき成分であり、妊娠中や授乳中でも安全にお続け頂けます。また、EPAは単体よりも健脳食で名高いDHAとの複合品が一般的で、弊社取扱いのオメガ3にも両方入っていますが、このDHAを妊娠中授乳中に摂っていると赤ちゃんの知能指数が高まるとして、アメリカのエリート階級の家庭では、妊産婦さんの必需品とまで言われています。
パントテン酸は、必須栄養素であるビタミンBの一種ですので、妊娠中・授乳中であっても安全にお摂り頂けます。特にアトピー性皮膚炎の治療ステロイド剤を使っていたり、過去にお使いだったということでしたら、お続け頂いた方が良いと思います。
ケルセチンは、安全性は確認されており、催奇形性の報告もありませんが、アレルギー体質改善に必要な摂取目安があまりにも大量なため、妊娠をご希望の方には、断乳後の開始をおすすめしています。
また、日本におけるヒアルロン酸低分子ヒアルロン酸が良いとされていますが、アメリカでは高分子ヒアルロン酸が良いとされています、これはどういうことかというと吸収と効果という違った角度からみて低分子、高分子といっているのです。例えば日本における低分子ヒアルロン酸が良いとしている理由ですが、高分子過ぎると小腸から吸収されなくなってしまうという方向から低分子が良いといっています。アメリカにおける高分子ヒアルロン酸が良いとしている理由ですが、低分子過ぎると水分をゼリー状にする能力が1/100以下になってしまうという方向から高分子が良いといっています。アメリカの高分子ヒアルロン酸と日本の低分子ヒアルロン酸の分子量はほぼ同じようです。見る角度が違っているだけなのです。ただ、日本のヒアルロン酸の場合、胃酸で分解されないような加工が施していないものが多いようですので、ご注意いただければと思います。ヒアルロン酸は胃酸で分解されないような加工を施してあるかが、重要なポイントになります。胃酸で分解されないような加工を施していないと、逆に皮膚炎の原因にもなることがありますのでご注意下さい。弊社取り扱いのヒアルロン酸は、胃酸に触れないように、胃で溶けずに腸で溶ける特殊なカプセルに入っておりますので、安心して取ることが出来ます。