アトピー性皮膚炎用サプリメントの授乳中の摂取

アトピー性皮膚炎用サプリメントの授乳中の摂取について

現在、産後1ヶ月授乳中です。アトピー性皮膚炎で1年半ほど悩んでいます。御社のページで、ビタミンH(ビオチン)、ビタミンB5(パントテン酸)の摂取でステロイドの副作用が出にくく、アトピー性皮膚炎改善の可能性があることを知ったのですが、授乳中に摂取していい量、注意点など教えていただけないでしょうか。また傷跡などの色素沈着を防ぐ効果のあるビタミンなどありましたら教えてください

アトピー性皮膚炎用サプリメントの授乳中の摂取について

アメリカの多くの栄養学者や、製造メーカーも、こと妊娠中授乳中の方に関わるサプリメントについては、プラス面の素晴らしく高い効果より、どんなに小さくてもマイナス面・不安要素を重視して、「妊娠中・授乳中は、摂取を避けた方が良い」とする場合が多いのです。(アメリカは訴訟大国ですから、慎重になるのだと思います)
弊社自慢の子だくさん店長も、このような考え方に大いに賛同しているひとりでして、例えばアトピー性皮膚炎で使われる、ビオチンビタミンH)やヒアルロン酸のように、体内で一定以上の量が産出されるべき成分や、基礎栄養素以外、断乳までは摂取をお勧めしないという、ポリシーを持っています。
さて、このような理由により、ホルモンなどに直接的な働きをするサプリメントは、お勧め致しかねますが、間接的にですが、ホルモンの材料になったり、分泌バランスを調整してくれる上、妊産婦さんにも安全にお摂り頂けるものとして、パントテン酸は良いと思いますね。
パントテン酸ビタミンBの1つのビタミンB5で、ローヤルゼリーの主成分でもあります。ホルモン分泌の要である副腎皮質を強化して、ステロイドホルモン(コルチゾール)の分泌を促進・安定化させたり、ホルモンそのものの原料になったりします。アトピー性皮膚炎などで、過去にステロイド系の医薬品をお使いになったことがある場合は、副腎皮質の強化と炎症抑制を効率よく行なうためにも是非お取りいただきたいサプリメントとなります。副腎の強化と炎症抑制には、摂取量は通常通り、1回半錠〜1錠を、一日3回、毎食後にお摂り下さい。
ビオチンビタミンH)は元々、人間の腸内細菌が作り出す物質で、「体内にあって当たり前」のものです。妊娠中授乳中の方や、赤ちゃんであっても、安全にお摂り頂けます。最近の研究では、お母様が慢性的なビオチン不足だと、臍帯血や母乳を通じて、赤ちゃんに渡るビオチンの量が足りなくなり、赤ちゃんが炎症体質になりやすいということが解明されております。それ位、安全且つ大切な物質ですので、どうぞ、安心してお摂り下さい。尚、マイナス要素ではありませんが、お母様がビオチンビタミンH)を摂っていると、稀に、赤ちゃんの成育が、促進されるという報告が出ています。(見た目で解るかどうか?程度だそうです)1日20mg程度の摂取量なら、この心配は無いということですので、摂取目安をお守り下さいますよう、お願い致します。
いずれも、基礎栄養素のひとつですから、母乳を通じて赤ちゃんに渡ったとしても、赤ちゃんにとっても有用ですし、ホルモンバランス調整に使われたり、妊娠の可能性のある方の不定愁訴改善にも、最もよく使われています。母乳の出にもよいと言うことも聞きますので、お試し頂くと良いと思います。
しばらくパントテン酸ビオチンビタミンH)をお試しになってみて、炎症抑制などの変化がみられましたら、この組合せに、ビタミンBのひとつである、PABA(飲むUVカットとしてもおすすめです)と善玉菌乳酸菌腸内細菌)をプラスして頂くと、更に炎症抑制の効率が高まります。パントテン酸とビオチンとPABAは、腸内細菌の分泌に頼っており、ビオチンやパントテン酸が効くということは、腸内環境が悪玉菌優勢になっており、善玉菌での分泌が足りていないことの、証明となるからです。善玉菌サプリメントにはアシドフィルス菌腸まで届く善玉菌12があります。お勧めは腸まで届く善玉菌12となっておりますが、価格的に難しいようでしたら、アシドフィルス菌でも良いと思います。妊娠中は急激な腸内環境の変化は下痢を引き起こし、それによる流産の危険性がありますので、お勧めできませんが、現在授乳中と言うことであれば問題ございませんので、是非お摂りいただければと思います。
アトピー性皮膚炎の場合の色素沈着には、原因が2つほどあります。1つは黒色メラニンが多いと言うこと、もう1つは皮膚が薄いために真皮にある濃いメラニンの層が紫外線で黒くなりやすいために起こります。アメリカでも、色素沈着の改善にはそれぞれのアプローチが有り、ご自身の状態に合わせて、両方に対して取り組むか、片方だけでよいかを判断します。

アトピー性皮膚炎の方は、部分的に皮膚が薄くなることも多く、皮膚が薄く真皮のメラニン層が透けて見えることでシミのように見える場合があります。皮膚を厚くする事で真皮の層が見えなくなると同時に、アレルゲンも入りにくくなりますので、まずは皮膚を厚くするヒアルロン酸EPADHAオメガ3)をお摂りいただくと良いのではないでしょうか。また、PABAは飲むUVカットとしてもおすすめですので、炎症の抑制とUVカットの両方に効果が見込まれますので、おすすめのサプリメントとなります。
これら、今回御紹介させていただきましたサプリメントは、全て、授乳中でも問題なくお摂りいただけるものとなっております。