不育症（抗リン脂質抗体症候群）とサプリメント

抗リン脂質抗体症候群で不育症の人におすすめのサプリメントにかんして

４０代前半の女性です。不育症（抗リン脂質抗体症候群）で、黄体機能不全です。冷え性もあります。一年くらい前から高温期が短くなりました。少しでも改善させたいのですが、どんなサプリメントを飲んだら良いのでしょうか？

抗リン脂質抗体症候群で不育症の人におすすめのサプリメントにかんする回答です

アメリカで不育症に対して行なわれている栄養学的な体質改善は、抗リン脂質抗体症候群（ＡＰＳ）の方もそうでない方も、同じ方法で対応しているようです。疾患自体は低容量アスピリンの投与やステロイド療法など、いわゆる「血栓を作らせない・出来にくくする」治療（対症療法）を行ない、体質改善の部分では、血流を上げたり、性ホルモンのバランスをとることが重要だとしています。またアメリカでは、ＡＰＳそのものが不育症の一因というよりも、確かに不育症の方にＡＰＳの方が多くみられるけれど、因果関係はそこまで重要視しなくて良いのでは？、という見方をしているようです。
高温期の長さも黄体機能不全も、全てはホルモンバランスにかかっています。黄体ホルモンを始めとする性ホルモンだけに留まらず、ホルモンバランス全体を整えることが必要となります。また、冷え性でいらっしゃるというお話から、血流が悪くなっていることは明白です。そこで、血流を高めながらホルモンバランスを整える方法をおすすめしたいと思います。
主力のサプリメントはＤＨＥＡサプリメントとＥＰＡ（オメガ３）です。ＤＨＥＡは性ホルモンの原料となり、ホルモンバランスを整えて卵子の若返りなどに効果が期待されています。ＥＰＡはホルモンの原料になると同時に、血流改善で良く使われるサプリメントです。
あとは、タウリンとコエンザイムＱ１０（ＣｏＱ１０）の組合せで心機能を高めて血流を上げたり、適度な運動を行なったり、ぬるま湯に長く浸かる入浴法などが推奨されています。
これらのサプリメントは妊娠が確認されるまで継続摂取し、妊娠が診断確定された段階で摂取を中止するのが一般的です。