ビオチンでアトピー抑制ができたら次は?

ビオチンが効くタイプのアトピー性皮膚炎におすすめのサプリメントにかんして

こんにちわ。アトピー性皮膚炎でビオチン(ビタミンH)を飲み始めて1週間くらいで効果がありました。3ヶ月飲み続けていますが症状がぶり返してきたので善玉菌サプリメントとEPAをプラスしました。すると症状が良くなってきましたがまだ部分的に赤みがありカサカサする場所があります。このままこの3種類を飲み続ければいいでしょうか?それとも何かプラスしたほうがいいでしょうか?

ビオチンが効くタイプのアトピー性皮膚炎におすすめのサプリメントにかんしての回答です

アトピー性皮膚炎の改善とビオチン 治療に関するご質問ですね。
ビオチンビタミンH)を摂っただけで炎症抑制がみられたということは、炎症を抑えられない原因が腸内環境の悪化によるビオチン欠乏であることは、ほぼ間違いないと思います。これから時間をかけて腸内環境を改善していけば、ビオチン欠乏は解消され、ビオチンを補う必要はなくなっていきます。EPAと善玉菌をプラスされたのは正解ですね。ビオチン・EPA善玉菌は殆ど全てのアレルギー症状の改善に使われる、基本中の基本となる組合せです。もし、サプリメントでの炎症抑制をもう少し強化したい、ということでしたら、ガンマリノレン酸(GLA)をプラスしても良いと思いますが、ご予算のご都合もおありかと思いますので、無理にはおすすめしません。
アレルギー体質改善の過程においては、症状が快方に向かったり悪化したりを何度と無く繰り返します。一度良くなった症状がぶり返すショックはとても大きく、アメリカでも多くの患者さんが治療自体を放棄してしまうと聞いています。しかしながら、良くなるときはより良い方向に、悪化に転じるときは前よりマシな悪い状態にと、ジグザグでも右上に良い状態に上がっていくと結論付けられていて、アメリカの医師もそういった説明を患者さんにしていますので、もし季節の変わり目や何かのきっかけでぶり返しが起きても、「そういうものなんだ」とお考え頂ければと思います。現在お摂りのサプリメントの組み合わせは、炎症抑制・腸内改善・皮膚改善を網羅していますので、特に変更せず、このままお続け頂いた方が良いと思います。
アレルギー体質改善は、右肩上がりではなく階段を上るように進行します。また、悪玉菌が極端に多い状態が長く続いていると、自分たちを脅かす敵(善玉菌)が少ないことに安心し、比較的大人しく過ごすのですが、そこに突然善玉菌がたくさん入ってくるようになると、何とか自分たちの居場所を守るため、入ってきた善玉菌を攻撃しようと、大量の毒素を放出し、活発に活動するようになります。悪玉菌が善玉菌を攻撃する毒素は、人体にとっても有毒なため、症状を酷くする原因となります。しばらく続けていると、悪玉菌たちは善玉菌が大量に入ってくることに馴れ、また大人しくなります。階段の踊り場で一休み、というイメージでしょうか。続けていくうちに、バランスを崩しては活発に戦い合い、また沈静化という現象を繰り返して、改善が進んでいきます。症状の悪化や、せっかく治まっていた症状がぶり返す等の変化は、さぞお辛いことと存じますが、アレルギー体質・腸内環境の改善過程で、避けては通れない道ですので、何とか乗り越えて頂きたいと思います。
腸内環境は、善玉菌が入ってこようが何をしようが、同じ状態が続くとそれに慣れ、安定してしまいます。アメリカの文献を見ているとよく出てくる表現に”SwingBoat”というものがあり、時にはちょっと違うことをして、揺さぶりをかけることが必要だと述べられています。たとえば、腸内で善玉菌を増やす助けをしてくれるビタミンCをプラスするですとか、腸の動きが鈍いとお感じでしたら、コロンクレンズで無理矢理にでも腸の筋肉を動かしてみるなど、腸内環境に揺さぶりをかけてみることをおすすめいたします。アメリカでの統計結果を見ますと、腸内環境の改善にはだいたい1〜3年はかかっています。