脂漏性皮膚炎とステロイドリバウンド

脂漏性皮膚炎ステロイド挫創におすすめのサプリメントにかんして

こんにちわ。ここ1ヶ月ほど脂漏性皮膚炎対策で御社取扱いのサプリメントを毎日摂っています。同時にそれまでつけていたステロイド剤も徐々に減らし、現在は全く塗っていないため、中程度のステロイドリバウンドが起こっていますが、パントテン酸のおかげか以前のような大爆発は起こっていません。とは言え両頬と口の周りに細かい湿疹と赤み・灼熱感があり、なんだか脂漏性皮膚炎の時とは症状が違うような気がしてネットで検索したところ、ステロイド挫創・口囲皮膚炎の症状の方がピッタリと当てはまるのです。半年前に発症してからの経過を考えると、最初の入り口は脂漏性皮膚炎でしたが、ステロイド剤を塗り続けた結果ステロイド挫創になったのでは?と思うのですがいかがでしょう。実際の病名は皮膚科医に診てもらわないとわからないのでしょうが、どうせまたステロイド剤を出されるかと思うと行く気が起きません。ステロイド挫創の原因は「ステロイド剤の長期使用による副作用が原因である」とはっきりと記載されているからです。そこでご相談なのですが、現在脂漏性皮膚炎対策として摂っているマルチビタミンパントテン酸・EPA・善玉菌サプリメント・ビオチンに、追加した方が良いものや摂らなくてもよいものなどがあったら教えて頂きたいのですが・・・。あまりたくさんの種類は毎食後に飲むのも(アメリカ製は大きくて喉につかえるので)大変なのですが、ステロイド挫創に照準を合わせた場合に摂った方が良いものがあったらご連絡ください。ステロイド剤の危険性は昔からよく耳にしていたのに、目先の効果に惑わされ使い続けてしまったことを後悔するとともに、現況に憤りを感じます。

脂漏性皮膚炎ステロイド挫創におすすめのサプリメントにかんしての回答です

ステロイド挫創・口囲皮膚炎も、いわゆるステロイドリバウンドの一種ですね。ことアレルギー性疾患の消炎において、ステロイド剤に勝る手段はありませんので、どうしても酷い炎症が起きているときは、怖がらずに使って欲しいというのが本音です。
脂漏性皮膚炎アトピー性皮膚炎に限らず吹き出物などの皮膚炎を起こしている部分は、真皮あるいは表皮で起きた炎症が角質層を突き破り、角質層に穴を開けてしまっている状態です。開いた穴からは異物やアレルゲンを取り込みやすく、また表皮や真皮で起きた炎症も噴き出し易いので、ひたすら同じところに炎症が出続け、なかなか角質層の穴も塞がりません。角質層に穴を開けないためには、炎症を起こさないようにする必要があります。医薬品ならステロイド剤や抗ヒスタミン剤や抗アレルギー薬、サプリメントならビオチンビタミンH)やガンマリノレン酸(GLA)ブロメラインなどがこの部分を担当します。EPAも炎症を起こすホルモンの生成過程を阻害する形で消炎効果が期待出来ます。
穴が開きにくい角質層を作る部分ではEPAと、EPAを皮下組織に届けやすくするビオチンが働きます。真皮や表皮で起きた炎症も、角質層の間にEPAとヒアルロン酸が混じりあった乳液状の物質がたっぷりあれば、それが炎症の緩衝地帯となって、皮膚の表面まで飛び出しにくくなります。”ニュルニュルドロドロしたものに押し留められて、穴を開けにくくなる”というとお解りになりやすいでしょうか?
この、角質層の穴を根元から塞ぎながら、きちんと角質層を作り上げていく期間は、どんな手段を使ってでも炎症を起こさせないようにすることも大切なのです。ステロイド剤のデメリットは、EPAとパントテン酸でカバー出来ますので、無理に排除せず、炎症抑制に使用して下さい。
ある程度皮膚がきちんと出来てくると、ステロイド剤のデメリットは更に出にくくなり、また、ステロイド剤を使用しなくても炎症が起きにくくもなりますので、そこから本腰を入れて脱ステロイドに向かっても遅くはありません。サプリメントの組み合わせは、当分今のままで良いと思います。パントテン酸を助けるPABA葉酸ビタミンCなど、足すものは幾らでもありますが、これらはステロイド剤を使わなくても炎症が起こらなくなってから、もっと言えば腸内環境の改善が終わってからでも充分間に合います。
アメリカのサプリメントは含有量の多さから大粒タイプのものが多く、日本のお客様にはご負担が大きいかと思います。人間の食道は本来直径3cmくらいは余裕で伸びるのですが、見慣れない大きな固形物を飲み込もうとすると、誤嚥や窒息を避けようとする気持ちが働き、食道の筋肉が収縮し、うまく飲み込めなくなってしまうのです。更に、一度カプセルやタブレットが喉に引っ掛かると、粘膜に擦り傷が出来てしまい、何かが詰まって取れないような違和感が残ります。これが軽いトラウマとなって、タブレットを見る度に喉が収縮を起こすようになってしまうのです。
喉に引っ掛かりにくい摂り方として、タブレットを縦長方向に舌の上に載せ、お水をお口に含んだら天井を向いて、お口から喉・食道が一直線になるようにして、舌で送り込みながら一気に飲み下すという方法をおすすめしています。また、カプセルの多くは水に浮く性質があるため、カプセルとお水を口に含んだら、上記の方法とは逆に下を向いて、喉の方にカプセルを浮かせてから飲み込む方法もあります。いずれもFDAアメリカ国民に推奨している摂取法ですので、宜しければお試しになってみて下さい。