落屑(粉を吹く)アトピーとサプリメント

アトピー性皮膚炎の改善におすすめのサプリメントにかんして

はじめまして!この度、アトピー性皮膚炎に悩みこちらのサイトに辿りついた次第です。アトピー性皮膚炎の体質改善をしたいと思っておりますが、どのサプリメントを購入すればよろしいでしょうか?長年にわたって、ステロイド剤と抗アレルギー剤を服用しておりますが、一向に改善されず、毎日悩まされるばかりです。皮膚も薄く、粉もふき、全身にかゆみがあります。寝ているときも、かゆくて目が覚めるときもあり、睡眠不足も。子供も小さく、働いている為、食生活での問題もあるかと思います。表面的な治療(ステロイド等)は、効果が得られないので、内面的に改善をしたいと考えております。体質改善の出来るサプリメントを教え下さい。

アトピー性皮膚炎の改善におすすめのサプリメントにかんしての回答です

アトピー性皮膚炎の改善とサプリメントに関するご質問ですね。アメリカでは、医療現場に栄養学がガッチリ組み込まれていますので、抗アレルギー薬や抗ヒスタミン剤ステロイド剤などを処方しながら、治療と同時に必要となる体質改善の説明をきちんと行ない、体質改善で摂るべきサプリメントの指導もしています。アレルギーの炎症抑制において、サプリメントは補助的な役割を果たすに過ぎず、即効性の点では医薬品に勝るものはありません。恐れずに使っていただきたいというのが正直なところです。特に、後述する正常な角質層を形成していく過程では、新たな傷を作らないために、炎症を起こさせないことが第一義となります。ステロイド剤での消炎がうまくいっていないご様子ですが、抗アレルギー薬や抗ヒスタミン剤などで、ある程度炎症を抑えられるようでしたら、それらをうまく使って、出来るだけ炎症を起こさないようにしつつ、サプリメントで体質改善を進めていって下さい。いずれも何種類かありますから、服用して効果が無ければそれを医師に伝え、お身体に合ったお薬に出会って頂くのも大切なことです。
まず、腸内環境の改善用に善玉菌サプリメントと、薄い角質層を正常化し、皮膚バリアを機能させるEPA、炎症抑制ホルモンの生成を促すほか、皮下組織の毛細血管を太くして血流を高め、皮膚に必要な栄養素を届けやすくしたり、新陳代謝で出た老廃物を流し去りやすくするビオチンビタミンH)、この3つのサプリメントが基本となります。あとは、例えばカンジダ感染の経験があればブロメラインを足したり、ビオチンがリノール酸に作用して作られる消炎系ホルモンの原料・ガンマリノレン酸(GLA)を直接補給するなどで、消炎部分を強化するといったところでしょうか。
腸内環境の改善は、アレルギー体質改善において最も重要なポイントです。腸内環境を善玉菌優勢の良い状態に改善し、腸内でビオチンを充分に生成出来るようにすることで、同時に消炎系ホルモンも充分合成できるようになりますし、腸内の免疫機構の働きが穏やかになれば、本来無害なはずのアレルゲンへの過剰反応を起こさなくなり、それによってグロブリンの大量分泌も起こらなくなりますし、ひいてはウソの痒みや炎症を起こさせるヒスタミンの生成量も減ってきます。
皮膚(角質層)が薄い人の場合、一番表面の角質細胞がまだ生きていて、苦手な物質に反応しやすく、痒い・痛いといった感覚も鋭敏になります。通常の人が強い日焼をして、その後厚く皮が剥けると赤くなって痛痒いのと、同じような状態と言えばわかりやすいでしょうか。また、隙間だらけの皮膚バリアからは、大量のアレルゲンを取り込んでしまい、さらに炎症反応を酷くしてしまいます。アレルギー体質の方は腸内環境が悪玉菌優勢で、ビオチンを生成する善玉菌が少なかったり、ビオチンを餌にする悪玉菌が多いため、ビオチン欠乏の状態になっています。ビオチンは炎症抑制ホルモンの生成に関わる他に、皮下組織の毛細血管を太くして血流を高め、ビタミンB亜鉛、EPAなど皮膚に必要な栄養素を届きやすくしたり、新陳代謝で出た老廃物を流し去りやすくして、皮膚の再生を正常に保つ働きを持っています。ビオチンとEPAで丈夫で正常な皮膚を作りながら、善玉菌サプリメントで腸内環境を整えることで、ヒスタミン過剰生成体質以外のアレルギー体質はほぼ改善し、一見完治したかのようなところまでいけるはずです。そうなったらもうビオチンをわざわざ摂らなくても、腸内で充分作れるようになっていますし、善玉菌も毎日毎日摂る必要はなくなりますし、EPAの摂取量も減らせます。そこまできたら、最後の仕上げにケルセチンを摂って、ヒスタミン過剰生成体質の改善を行ないます。数年先のお話ですが、これが終わればアレルギー体質改善は完了です。