アトピー性皮膚炎の治療

アトピー性皮膚炎のかゆみとアスタキサンチン


長年、アトピー性皮膚炎で良くなったり悪くなったり、2年ほど前からステロイドをやめ漢方の皮膚科に通院しています。
その先生によると、科学物質、金属、ウィルス、カビなどが蓄積されて、それらが悪さしているので体から排出する漢方を処方してくれているのですが、夏場は紫外線と汗で炎症を起こし夜中に掻いて肌がぼろぼろ。
最近、アメリカン ビタミンショップさんのサプリメント情報はよく拝見させていただいてます。
前置きが長くなりましたが、アスタキサンチンが痒みを低減してくれるらしいですが、甲殻類アレルギーでも大丈夫でしょうか?
生の海老を触っただけで痒くなる体質で、キトサンはあまり取らないほうがいいと聞きました。
アスタキサンチンは鮭の色素だそうですが甲殻類ではないので問題ないとは思うのですが。

アトピー性皮膚炎のかゆみとアスタキサンチンの回答です


アトピー性皮膚炎の痒み対策とサプリメントに関するご質問ですね。


既に弊社サイトをお読み頂いているご様子ですので、同じお話を差し上げる形となってしまうかもしれませんが、栄養補給によるアレルギー体質改善について、一度ご案内させて頂きます。


まず、腸内環境の改善用に善玉菌乳酸菌などの腸内細菌サプリメントと、薄い角質層を正常化し、皮膚バリアを機能させるEPA、炎症抑制ホルモンの生成を促すほか、皮下組織の毛細血管を太くして血流を高め、皮膚に必要な栄養素を届けやすくしたり、新陳代謝で出た老廃物を流し去りやすくするビオチン、この3つのサプリメントが基本となります。
あとは、例えばカンジダ感染の経験があればブロメラインを足したり、ビオチンがリノール酸に作用して作られる消炎系ホルモンの原料・ガンマリノレン酸(GLA)を直接補給するなどで、消炎部分を強化するといったところでしょうか。


腸内環境の改善は、アレルギーの体質改善において最も重要なポイントです。
腸内環境を善玉菌優勢の良い状態に改善し、腸内でビオチンを充分に生成出来るようにすることで、同時に消炎系ホルモンも充分合成できるようになりますし、腸内の免疫機構の働きが穏やかになれば、本来無害なはずのアレルゲンへの過剰反応を起こさなくなり、それによってグロブリンの大量分泌も起こらなくなりますし、ひいてはウソの痒みや炎症を起こさせるヒスタミンの生成量も減ってきます。


皮膚(角質層)が薄い人の場合、一番表面の角質細胞がまだ生きていて、苦手な物質に反応しやすく、痒い・痛いといった感覚も鋭敏になります。
通常の人が強い日焼をして、その後厚く皮が剥けると赤くなって痛痒いのと、同じような状態と言えばわかりやすいでしょうか。
また、隙間だらけの皮膚バリアからは、大量のアレルゲンを取り込んでしまい、さらに炎症反応を酷くしてしまいます。


アレルギー体質の方は腸内環境が悪玉菌優勢で、ビオチンを生成する善玉菌が少なかったり、ビオチンを餌にする悪玉菌が多いため、ほぼ全員がビオチン欠乏の状態になっています。
ビオチンは炎症抑制ホルモンの生成に関わる他に、皮下組織の毛細血管を太くして血流を高め、ビタミンB亜鉛、EPAなど皮膚に必要な栄養素を届きやすくしたり、新陳代謝で出た老廃物を流し去りやすくして、皮膚の再生を正常に保つ働きを持っています。


ビオチンとEPAで丈夫で正常な皮膚を作りながら、善玉菌で腸内環境を整えることで、ヒスタミン過剰生成体質以外のアレルギー体質はほぼ改善し、一見完治したかのようなところまでいけるはずです。
そうなったらもうビオチンをわざわざ摂らなくても、腸内で充分作れるようになっていますし、善玉菌も毎日毎日摂る必要はなくなりますし、EPAの摂取量も減らせます。
そこまできたら、最後の仕上げにケルセチンを摂って、ヒスタミン過剰生成体質の改善を行ないます。
数年先のお話ですが、これが終わればアレルギーの体質改善は完了です。


ことアレルギー性疾患の消炎において、ステロイド剤に勝る手段はありませんので、どうしても炎症が酷い・痒くてたまらないというときは、怖がらずに使って欲しいというのが本音です。

ステロイド剤を使わなくても、抗アレルギー薬や抗ヒスタミン剤などで、ある程度炎症や痒みを抑えられるようでしたら、それらをうまく使って、出来るだけ炎症を起こさないようにしつつ、サプリメントで体質改善を進めていって下さい。
いずれも何種類かありますから、服用して効果が無ければそれを医師に伝え、お身体に合ったお薬に出会って頂くのも大切なことです。
アメリカでは、医療現場に栄養学がガッチリ組み込まれていますので、抗アレルギー薬や抗ヒスタミン剤ステロイド剤などを処方しながら、治療と同時に必要となる体質改善の説明をきちんと行ない、体質改善で摂るべきサプリメントの指導もしています。


アスタキサンチンは、上記のような根幹部分の改善を行ないながら、トッピング的に使うサプリメントです。
摂ったアスタキサンチンは細胞膜に蓄積され、ある程度の量が貯まると、細胞に触れてきたヒスタミンを無毒化(遊離)して、ヒスタミンの”いたずら”によるウソの痒みを起こさせないようにしてくれます。
理論上は、摂る方の体質を選ばず、同じ作用が得られるはずなのですが、炎症体質の強弱やヒスタミンの生成量などによって、体感効果の有無が大きく変わる傾向がみられます。


現在弊社が取り扱っているアスタキサンチンは、ヘマトコッカス・プルヴィアリスという微小藻類からの抽出物です。
ご参考までに全成分を転記致しますので、内容をご確認頂ければと思います。


アスタキサンチン
【主成分】 (1粒中)
アスタキサンチン複合体 1mg(ヘマトコッカス・プルヴィアリス抽出)
アスタキサンチン 850mcg
・その他カロチノイド
ルテイン
・カンタキサンチン
・ベータ・カロテン
【その他の成分】
オリーブオイル(充填剤)
ゼラチン(ソフトジェルカプセル)
グリセリン(コーティング剤)
蜜蝋(コーティング剤)
レシチン(充填剤)
二酸化チタン(抗酸化剤として)