アトピー性皮膚炎の症状と腸内環境

乳児のアトピー性皮膚炎と腸内環境


生後7ヶ月半になる子供の母親です。
生後1ヶ月半にRSウイルスでステロイドの点滴を5日間、抗生物質を二週間服用しました。
服用が終わった頃から水のような便(黄色)を一日に20回位するようになりました。それまでは10回程度でした。
その時は母乳でしたが事情があり生後2ヶ月に入ってすぐミルクに替えました。
産院からいただいたアレルギー予防用ミルクを飲ませたところ便の様子がガラッと変わり、緑のヘドロ状の便を2日に一度、大量にするようになりました。
一週間して普通ミルクに変えたところ全身に蕁麻疹が出てアレルギー用ミルクに変えるよう指示されました。
10日過ぎた頃から下痢をするようになり小児科で整腸剤(ミヤBM)や下痢止め、乳糖不耐症の薬を四日分もらい二週間後くらいに下痢が治りました。
しかしまた二週間したら下痢再開しました。
小児科で便の検査をしたところアデノウィルスが検出され、整腸剤を一週間飲みました。
二週間くらいで下痢は治りましたが三日後また下痢です。こんどはノロウィルスでした。
そんな中、膝裏が真っ赤になり足首のシワも赤くなりアトピー性皮膚炎と診断されました。
離乳食も始めてないしアレルギー用ミルクしか飲んでいない状態なのに何故?と思いました。
生後6ヶ月を過ぎても、下痢のような便ばかりでしたが一日一回になったりしたので様子をみていました。
しかし6ヶ月半のとき今までにない水緑便をしました。
体重も増えなかったり減ったりを繰り返してきました。
自分なりに色々調べ、今飲んでるアレルギー用ミルクにはビオチンが入っていない事、生後間もなくに抗生物質を服用したこと、ウイルスに長期感染し下痢が続くこと、これは腸内が弱っているせいじゃないかと思いました。
腸内細菌を増やす目的でビフィズス菌ブレーベを一日50憶個とれるサプリメントと(たまにLGG株に変えます)、ラフィノースオリゴ糖5グラム、フソーのビオチン0.5グラム〜1グラム弱を二週間前から飲ませています。
一週間位で便が少し固まってきたようですが回数が増えました。
緑だったり黄色だったり粒が混じっていたり、毎回違います。一日五回します。
何かが合わないのかと不安です。


皮膚の状態は改善された感じはまだしません。
ステロイドを一週間使いすぐぶり返したので今は使っていません。漢方軟膏と保湿でしのげています。
最近受けた血液検査で卵白クラス3、卵黄クラス2が出ました。ミルクは出ませんでした。
離乳食はまだなので母乳感作と思われます。
アトピーにはビオチンを食べるビフィズス菌は良くないと知り、変えようかと考えています。
ビオチンも、コーン澱粉を使っているものはとりつづけているとアレルギーが出るのではないかと心配になり、貴社のビオチンに変えたいと考えています。
ご存知でしたら教えて頂きたいのですがビフィズス菌ブレーベ、LGG株はビオチンを食べますか?
乳酸菌などは、一種類を沢山摂るより数種類をとった方が効果があるのでしょうか?
乳酸菌は一日何億個までとって大丈夫でしょうか?
もしブレーベやLGG菌がビオチンを食べないのなら貴社の腸まで届く善玉菌12と一緒に飲ませるか一日おきに交互に飲ませるかしたいのですが大丈夫でしょうか?
子供は7ヶ月半で体重7.2キロです。
長くなり申し訳ありません。よろしくお願いします。

乳児のアトピー性皮膚炎と腸内環境の回答です


赤ちゃんのアトピー性皮膚炎およびアレルギー体質改善に関するご質問ですね。


恐らく元からあったヒスタミン大量生成体質に、抗生物質投与の影響で腸内細菌叢が崩れたこととステロイドリバウンドが重なり、アレルギー性の腸炎(腹痛の有無に関わらず長期間の下痢・軟便が続きます。)や皮膚炎を起こされているものと考えられます。
最重要課題は腸内環境の正常化ということで、可能であれば弊社取扱いの腸まで届く善玉菌12をお使い頂きたいと思います。


恐らく哺乳瓶をお使いでしょうから、1日1粒、カプセルを開けて、中の粉末を人肌以下の温度の飲み物(ミルクや水分補給)に振り入れてシェイクして、1日に4回ほどに分けて飲ませてあげて下さい。(大人の場合は、毎食後と寝る前なので、そのぐらいの時間の授乳のときにビオチンを入れてあげるといいと思います。)
腸内環境の改善は、お体が小さければ小さいうちほど早く確実に進みます。
胃酸の分泌量が少ないので活性菌が受ける影響は小さくて済みますし、腸が短く常在菌の全体数が少ないため、改善範囲が狭くて済むためです。


ビフィズス菌には約30種の亜種があるのですが、そのうち2種類がビオチンを餌とすることが判っていて、現在ではこの2種を使用した乳酸菌製剤や食品は流通していません。

ビフィドバクテリウム・ブレーベやLGG株は正統な善玉菌乳酸菌などの腸内細菌)ですので、ご安心下さい。


腸内環境の改善には、性能の高い多種多様な善玉菌を出来る限り一度に大量に、かつ長期間継続摂取する必要があります。
ただ、悪玉菌優勢の腸内環境下に大量の善玉菌を摂ると、悪玉菌と善玉菌が激しくお互いを攻撃しあい、大量の菌の死骸が出るため、今より水様便の度合いが高くなったり、悪玉菌の出す毒素のせいで逆に強度の便秘を起こしたり、同じく毒素のために皮膚炎が一時的に悪化することも充分考えられます。
アレルギーの体質改善の過程において、これは避けて通ることの出来ない道なのですが、あまりに酷い時は総合善玉菌をお休みして、お腹が落ち着くまでブレーベやLGG株などの単体で穏やかな活性菌サプリメントでご様子を見て頂くと良いでしょう。


ビオチン散フソーの服用で多少なりとも炎症抑制がみられているようでしたら、トウモロコシ除去という意味で米粉使用のビオチンサプリメントに切り替えて頂いても良いですし、殆ど意味をなしていないとお感じなら、いったん炎症抑制は抗アレルギー薬や抗ヒスタミン剤、塗り薬に任せてしまい、腸内環境の改善に的を絞られても良いと思います。


摂取目安を体重から計算すると、1日1カプセル(5mg)でもちょっと多いくらいですが、ビオチンビタミンH)に過剰症はなく、逆に足りないと意味を成さないので、カプセルを開けて1日数回に分け、中の粉末を舐め摂らせるか、もしくはミルクや水分補給の都度、少しずつ混ぜ込んで飲ませてあげて下さい。