スキンケアとサプリメント

PABAの発ガン性について


お忙しいところ申し訳ありません。
サプリメントのPABAについての質問です。
PABAが皮膚がんを誘発する可能性があるときいたのですが、実際の所はどうなっているのでしょうか?

PABAの発ガン性についての回答です


PABAに関するご質問ですね。


PABAはビタミンB群のひとつで、もともと外用の日焼け止めに配合することが多かったのですが、外用として皮膚に塗布すると、アレルギー反応を起こす方がいることと、大量摂取により角質層に分泌されると、身体の内側からも紫外線をカットし、日焼け止め効果が得られることから、今では外用品よりサプリメントでの経口補給法に人気があります。

特に一時期、PABA配合の外用日焼け止めで皮膚炎が多発したため、それがガン化するなどの情報が錯綜した時期がございます。

恐らくお客様も、その情報を目にされたのではないかと思います。


アメリカでは、FDA(米国食品医薬品局)が「飲む日焼け止め」として唯一認めており、皮膚ガンの予防策として、紫外線が強い地域に住む白人への摂取を、国家主導で推奨しています。


先に述べたように、PABAは必須栄養素であるビタミンB群のひとつであり、また、食事から摂れる量よりも、腸内常在菌が生成する量の方が圧倒的に多く、経口補給による健康被害などの心配は、一切ありません。

どうぞご安心下さい。


PABAに日焼け止め効果を期待するには、角質層の層の間に一定量が分泌されることと、分泌された層がたくさん重なっていることが必要となります。

つまり、約二十層ある角質層の全ての層の間に、充分なPABAが存在するようになるまでには、約20回のターンオーバーを繰り返す必要がある、ということになります。

塗布したその場で効果を発揮する外用品とは違い、早い時期からの継続摂取が望ましく、飲んだらすぐに効果を得られるわけでは無いということですね。


アメリカでの使われ方を見ていると、摂取開始から数ヶ月は、PABAが回る層が少ないため、その分、多目に分泌されるよう、通常の2倍くらいの量を摂って、密度で勝負するケースが多いようです。

また、日焼が気になる時期には、日焼け対策と共に、システインビタミンCを摂って、出来てしまった黒色メラニンに、早い段階から対応しているようです。