授乳中のダイエット

授乳中のダイエットサプリメントの摂取について

私は現在授乳中です。産後太りが気になるので、ダイエットサプリメントを摂りたいのですが、授乳中でも服用可能なサプリメントと、控えた方が良いものを教えていただけませんでしょうか?

授乳中のダイエットサプリメントの摂取についての回答です

基本的にダイエットサプリメントの殆どは、授乳中の方でも安全にお摂り頂けます。ただし、アミノ酸ダイエットだけは、成長ホルモンの分泌に関わるため、母乳を通じて赤ちゃんに渡った場合、成長過剰などの影響が、無いとは限りませんのでお避け下さい。
カルニチンアルファリポ酸αリポ酸)・コエンザイムQ10CoQ10)は、元来体内で分泌されている成分の組み合わせですので、摂取目安の範囲内であれば、授乳中の方にも安全にお摂り頂けます。
食事のカロリーを身体を動かしたり体熱を生産するエネルギーに変えやすくし、「使い切って」しまえるようにするお勧めのダイエットトリオです。(この中からひとつだけ、ということでしたら、カルニチンをお選び頂くと良いと思います)
また、授乳中は筋肉が減りやすく、体重減少がみられる事も多いですが、妊娠中や授乳中の筋肉の減少により基礎代謝が落ちるため、出産や断乳の後にダイエットリバウンドと同様の現象が起こりがちです。筋肉の減少を防ぎ、食事中のブドウ糖(炭水化物)をエネルギーに変換しやすくする、クロムサプリメント(クロミウム)をプラスすると良いと思います。
長い間慢性的に運動不足だった方の場合、肩から首の周りのところにある褐色脂肪細胞という部分の感受性が鈍っていて、折角運動しても蓄積された脂肪を遊離脂肪酸に変換しにくく、運動と脂肪燃焼が結びつきにくくなっています。この部分を解決するのに使われるのは、共役リノール酸(CLA)(と断乳後の摂取となりますが、アミノ酸ダイエット)です。共役リノール酸は、褐色脂肪細胞を活性化して、脂肪燃焼リパーゼの分泌を促し、体内に溜まっている脂肪を使いやすくする(燃焼させやすくする)一方、糖新生により筋肉が減少するのを防ぎ、少ない運動量で筋肉量を増えやすくするため、アメリカではボディビルダーやダイエッターはもとより、普通の健康維持の為に摂っている方がたくさんいます。
蓄積された脂肪を、筋肉がエネルギーとして使える形の脂肪、つまり遊離脂肪酸を作る為には、脂肪燃焼リパーゼ(ホルモン)が必要です。この脂肪燃焼リパーゼを作るには、活性化した褐色脂肪細胞を刺激するアドレナリンか成長ホルモンが必要です(アドレナリンの分泌にはカプサイシンが成長ホルモンの分泌にはアミノ酸ダイエットがおすすめです)。この成長ホルモンの分泌を促進させるには、無酸素運動有酸素運動しかありません、どうしても嫌な日はお休みしても良いですから、あまりキツ過ぎずラク過ぎない運動を、とにかく継続的に生活習慣の一環として行うようにして下さい。以下に、運動不足の度合いが高ければ高いほど、効果の高い運動方法をご紹介致します。

  • 朝、お布団から起き上がる前と、夜、お休みになる前に、腹筋を1〜2回試みる。膝を立て、後頭部に手を添えて顎を引き、おヘソを覗き込もうとする感覚で、身体を前に持ち上げる動作を行なって下さい。(起き上がれなくて良いのです)
  • その後、腕立て伏せを1〜2回試みる。リフトアップが出来なくても大丈夫です。腕立ての体勢になって、ゆっくりと肘を曲げて、身体を下ろしていくという方法を試して下さい。ここで潰れてしまっても良いですよ。私も全く出来ませんが、この時二の腕から肩にかけて感じる「筋肉のプルプル感」が、褐色脂肪細胞を刺激したり、成長ホルモンを分泌させるのに、物凄く大切なのです。
  • お手洗いに立つタイミングで、スクワットを10回程度。独りになれる場所の代表なので、働いている方にもお勧めしています。(私は仕事が仕事ですので、事務所内で堂々と行なっていますが(笑))洋式のお手洗いなら、便座に座るか座らないかのところまで膝を落としていき、どうしてもツラかったらそのまま腰掛けてしまうと良いでしょう。最初は10回出来ないかもしれませんので、無理のない範囲で行なってください。ちょっとツライかな?という程度の回数をこなすことにより、成長ホルモンや脂肪燃焼リパーゼの分泌が増え、しかも下半身の血流が上がってこれらの物質が下半身まで届きやすくなります。下半身ダイエット(下半身痩せ)を目指す方には必須と言っても良いでしょう。むくみの血流改善にもプラスになります。

今回ご紹介したカルニチンアルファリポ酸αリポ酸)・コエンザイムQ10CoQ10)には、筋肉の減少を防ぎ、筋肉を作りやすくする働きがありますので、これらのサプリメントを組み合わせて、軽くても良いので、できるだけ運動をして、上手に脂肪燃焼と筋肉量アップをはかってみて下さい。赤ちゃんもこれからどんどん重くなってきますから、筋肉を増やしておくと、抱っこも多少は楽になるかもしれませんね。
尚、これらの代謝促進サプリメントは、筋肉を増やしやすくするため、正しくダイエット効果を生み出している途中で、体重の増加がみられる場合があります。これは、減った脂肪よりついた筋肉の方が重いためですので、お気になさらないで下さい。アメリカでは、代謝促進系サプリメントと運動によるダイエットを、専門家が指導する際、体重計に乗ることを禁じたりしています。体重が増えたのを目で見て、挫折してしまう方が多いからです。それよりも、お風呂上りや着替えの度に、身体を鏡に映して、「少し引き締まってきたかな?」という、自己満足にひたったり、ベルトの穴の位置や、お洋服のサイズダウンで、結果を体感するよう指導しているようです。